先に結論!
GMOクリック証券のCFD「新興国ブル3倍」を利用したトラップトレード(リピート売買)で、激しい値動きを利益に変える!

予算は10万円から。指数の大幅な下落にも備えた、余裕のある資金管理法を紹介する記事です。
気になるところに目次で飛んでください。
新興国3倍ブルCFDとは
GMOクリック証券で運用できる、CFD取引。
少ない資金で、世界中のさまざまな資産に投資できる証拠金取引です。

今回注目するのは、「新興国ブル3倍ETF」。
値動きの大きな新興国株の、おおむね3倍の値動きを目指す商品です。
Direxion デイリー 新興国株 ブル3倍 ETF(EDC)
日足


窓開けがアツい!
月足


1か月では結構動くな!
トラップトレードにおいて大切なのは、値動きとレンジ相場。
右肩上がりの指数を使ったトラップトレードで上昇相場に付いていくと、「1口当たりの証拠金が徐々に大きくなっていく」「高値掴みを避けられない」等の問題点も出てきます。
また、上昇相場が今後も続くなら、リピート売買ではなくETFの積み立てを行ったほうが効率が良い可能性もあります。
そこで今回は、指数の上昇を目的とするのではなく、純粋に上下の値動きを利益に変えることを目的として、3倍の値動きとレンジ相場、両方が期待できる 「新興国ブル3倍ETF」のリピート売買を検討してみます。
指数が0ドルになってもロスカットされない運用を目指します。
運用方針を、順を追って説明します。
高値掴みを防ぐ買いホールドと売りリピート
初期値を100ドルと仮定します。
0ドルまで下がってもロスカットされないようにするためには、1口当たりおよそ12,000円の予算が必要となります。(GMOクリック証券の証拠金ルールは後述)
まず、現在地付近で買いポジションを3口購入し、利確を135ドル・ロスカット1ドルにセットします。

次に、初期値より上に利確幅5ドルのトラップを6か所注文。
この発注法なら、135ドルになるまで、買いポジション3口の含み益が売りポジションの含み損を上回るため、指数が急上昇しても損失は生じません。(スプレッド差・金利・強烈な上窓開け時を除く)
いわゆるトラリピのハーフ&ハーフの場合は、損失を出さずに手じまいができるのが初期値付近だけですが、上記のトラップの場合は初期値より上ならどこでも手じまいできます。
「売り6か所のリピートを、3口分の予算で」「売りトラップにより、初期値より上の位置での値動きを狙うが、上抜けで損失を出さない」
初期値より上に関しては、この方針となります。
次に、初期値より下のトラップの敷き方です。0ドルを想定した予算で行うので、複雑ではありません。
初期値より下のトラップの敷き方
開始地点より下は、10ドルおきの買いトラップになります。GMOクリック証券では、指値注文の有効期限は最大2週間なので、2週間ごとに発注し直す必要があります。

単純ですね。
ここで生まれる疑問は、
① 初期値より下のトラップが広すぎないか
② 買い合計6口で10万円の予算は適正か
③ 65ドルを下回った場合はどうするのか
この3点です。
順を追って説明します。
資金管理法・運用方針解説
セーフティーバルブシステムとは
GMOクリック証券のCFD取引は、運用者の資産を守るため「セーフティバルブシステム」という、ポジションごとにロスカットレートが自動で決められるルールを採用しています。
自動で決められるロスカットレートは、トラップトレードで運用する場合には浅い位置に設定されますが、これは任意のロスカットレートに変更することができます。


具体的には以下の画面になります。

ロスカットレートを0.01に設定すると、買い3口の必要証拠金6,597円の他に、0.01ドルまで下落したときに想定される含み損30,158円分も証拠金として拘束されます。
注意点は、この拘束証拠金は、ポジションの含み損とは別に計算されること。
上の図では0ドル想定で買い3口36,755円が拘束されましたが、この3口の買いポジションが含み損状態になった場合、その含み損がさらに取引余力から引かれることに注意です。
取引余力が足りないと、ロスカットはされませんが新規発注ができなくなります。

0ドルに耐える証拠金の他に、現在発生している含み損の分もお金を入れておかないと、新規注文はできなくなるということ!
今回の記事は、この証拠金システムを踏まえた予算案になっているので安心して読み進めてください。
次の項目は、指数が大きく下げた場合の対処法です。
指数が大きく下げたらどうするか
ロスカットを0ドル付近にしているのだから、追証の可能性はありません。
0ドル付近のロスカ水準+セーフティーバルブシステムの組み合わせのおかげで、下落方向に対して追証が発生してしまうような発注はできなくなっているからです。
欲張ってポジションを持ちすぎることはないですね。大暴落の時も放置でいいです。

レンジを外れたら放置!
次に、下落時に追加入金してトラップを継続する場合を考えましょう。
ここまでの開設では、最初に10万円入金して、現在値から±35ドルをカバーしました。

初期値から35ドル下落した時点で、必要な予算はおよそ700ドル。ロスカットの心配はないから、焦って入金に走ることなく、次の資金を投入するかじっくり考えます。
追加資金の用意があるなら、ブロックの下限で一定量の資金を追加投入です。

各ブロックの接続部は両建てリピートになっているのが面白いですね。10ドル幅トラップ暇すぎ問題も解決しました。
各ブロック上限で買い3・売り6を全決済するので、売りのポジションは最大で5本。買いは幅広なので、ポジション管理の手間もあまりないです。決済があれば注文を入れ直しましょう。

指値注文は2週間で失効する。アプリには通知が来るよ。
逆指値注文になっている部分がないのも分かりやすいですね。
全24万円で0ドルまでをすべてカバーできました。優待目的の個別株24万円分よりいい働きが期待できるかもしれませんね。
再投資方法は?
レバレッジETFの証拠金取引という性質上、再投資をポジションの積み増しで行うのは避けたほうがいいと思います。「下がるときは激しく下がる」ような商品は、あくまでも運用の補助として使うべきです。(個人の感想です)
上記の表のような24万円以上の予算を回す場合も、「運用資産の○○%まで」と決めたほうがいいと思います。

私は5%までを想定しています。
再投資の方法に話を戻しますが、指数が0ドルになってもロスカットされない予算で売買を行うという事は、言い換えると「利確したお金は全て引き出しても問題ない」という事にもなります。
なら、利確した分は証券口座に移してレバレッジのかかっていない現物株や投信の購入に回すのはどうでしょうか。GMOクリック証券内なら資金移動もラクです。
代用FXに回す手もありますね。
小額投資の場合は、利確したお金を日々のお小遣いとして、本の購入や外食等に充てるのも魅力的だと思います。
「日々の利確と、ちょっとしたお小遣いを楽しむ用」の運用方針もアリですね。

私は回転ずしの予算に充てます。
新興国ブル3倍 運用まとめ
記事作成時は米国株ブル3倍は約85ドルでした。


85ドル付近が6口と、ブロック下部までの含み損150ドルで合計660ドル。
多めに1ドル120円換算で、8万円あればこのブロックは稼働できる。
① GMOクリック証券の口座を開設
② バラエティCFD「新興国ブル3倍」を選択
③ 現在値付近で買い3口をイフダン注文
利確+35ドル・ロスカット0.01ドルでセット
④ 買い3口が約定したら、
売り6口を5ドル幅でイフダン注文(ロスカットは現在地から+35)
買い3口を10ドル幅でイフダン注文(ロスカットは0.01ドル)
⑤ 2週間ごとに再発注
⑥ブロック最下部で追加入金を検討
以上です。
高値掴みをすることなく、3倍の値動きだけをうまく取りたいですね。
運用結果は追記していこうと思います。
参考になった!という方は下のボタンをクリック!
応援クリックありがとうございます!励みになります!