FXの自動注文で魅力的なのが「トラリピ」。
ほったらかしでコツコツ利益を上げてくれる魅力があります。
ただ、無計画にトラップを発注するのは危険です。
それが、トラリピ公式のおすすめ設定だったとしても。

トラリピの基本戦略・ハーフ&ハーフに残る注意点と、解決方法です。トラリピ・ハーフ&ガッツの解説もあるよ!気になる項目へ飛んでね!

ハーフ&ガッツは聞いたことないんだけど。

今、作りました。

はい解散。
ハーフ&ハーフの中央から外れるにつれ、ポジションを多めに持つというだけのお話です。初心者向け!
トラリピは資金効率が悪い

トラリピは資金効率が悪い!
確かにそうです。FX自動売買、トラリピは、あらかじめいろいろな価格帯に注文を入れておく形式のため、為替が急変した際に、たくさんのポジションと評価損を抱えてしまいます。そのため、安心して自動売買を放置するためには、ロスカットを防ぐための多めの証拠金を入れておかないといけません。
できれば、過去最安値、最高値まで急騰・急落した時の評価損を想定したいところ。
そんなに急変するわけないだろ!という主張にはあまり根拠が無いし、本気でそう思う人はロット数を上げたり、注文の幅を狭めたりするので、必要な証拠金が多いのは変わりません。
下の表は、ドル円・ユーロ円などのクロス円で、1000通貨を0.2円間隔で買いトラリピを注文し、相場の下落にどこまでもついて行った場合の評価損です。
この表を元に、2000通貨にしたいなら評価損を2倍、トラップの幅を2倍に広げれば評価損は2分の1と考えれば、計算しやすいです。

ひどい評価損!1000万越えも!
ドル円の過去20年の最高値と最安値の差が72円くらいあるから、相場全体を買いトラリピで埋め尽くすことを考えると、安全に放置するのにかかる予算が大きすぎる。
さらに大問題なのが、評価損が数百万になっても、1000通貨で0.2円幅の運用だとリピート1回あたりの利確は200円のままだから、トータルがプラスになるまでが絶望的な長さに感じてしまうこと。

1000万以上を200円ずつ返す・・・!無理だ。途中で挫折する。
大体20~100年を想定し、それを短くしようと試みるのが下の記事です。今回の記事は、そこにもう少し工夫をします。ガッツで。


ガッツでなんとかなるのか。
トラリピ・ハーフ&ハーフの欠点。逃げ場がない。
まず、長期トラリピでの評価損を大幅に軽減できるのが、トラリピ・ハーフ&ハーフ。
トラリピハーフ&ハーフとは、トラリピを仕掛けるレンジを決めたら、そのレンジ内の上半分に売りのトラリピ、下半分に買いのトラリピを仕掛けるトラリピ戦略です。左がただの買いトラリピ。右の方がハーフ&ハーフ。
レンジ中央より下にいるときは売りトラリピは全部決済されているし、上にいるときは買いトラリピが全部決済されているから、ポジションも半分で済みます。両建てにもならない。

例えば、50円の値幅を全て買いトラリピで受け持つと最大評価損は約625万円だけど、上25円を売りトラリピ、下25円を買いトラリピにすると、約157万円くらいですむんだよ。

4分の1の予算だ!ドル円で50円の値幅は結構広いね!
かなり必要な予算は減りましたが、それでも、157万円の評価損を200円ずつ挽回するには、7850回の利確が必要になる。(スワップ金利・トレールストップ注文は無いものとします。)

年間1000回の利確でも8年かかるね。
絶望的な状況とは言いませんが、テンションは下がります。他のFX業者の、なんかそれっぽい新手法・キャンペーン等を聞きつければ、損切りしてでも鞍替えしそうです。
短期売買派の人はいいかもしれませんが、長期トレード派、特にトラリピ派は頻繁な鞍替えは厳禁です。トラリピは評価損の方が先に出てきてしまうことが多く、途中でやめると大体損だからです。悪く言うと、トラリピに逃げ場はない。

逃げ場がない・・・・
2~3年程度続けた人から、「長く続けたけど、収支が±ゼロくらい。もうやめようかな。」というセリフが出てくることもあります。
仮にハーフ&ハーフを使ったとしても状況は同じ。ハーフ&ハーフは、為替がレンジの中央にいるとき評価損が最小になるため、そこで安全に逃げられるという性質を持ちますが、レンジの中央にいつまでも相場がとどまっていることは期待できず、中央からズレればズレるほど評価損が大きく拡大する状況に変わりはありません。

1か月で5円以上動くのも珍しくないよ!
最大評価損・証拠金はハーフ&ハーフの方が節約できるため、長期ではおススメ設定。ただ、逃げ場がないのはまずい。FXをやめたい。他のことに資金を使いたい場合があるからです。

この辺もガッツで何とかしてみようと思います。

イラっとしてきた。
トラリピ・ハーフ&ガッツは優秀!
ハーフ&ガッツの具体的な説明です。

やっと来たか。

語呂だけで引っ張るような記事は嫌われるらしいよ。
トラリピの、評価損が急拡大した時、リピート1回あたりの利益が小さすぎて逃げられない問題を解決する方法です。

気をしっかり持つんだ!
ガッツ① ハーフ&ハーフ
長期ではこれは必須。売り買いどちらかのマイナススワップが気になりますが、トラリピ益から考えると誤差です。マイナススワップはガッツで我慢です。
ガッツ② 自動売買はやめる
トラリピの理念は間違っていないと思います。値動きを利益に変える。しかし、それは自動売買でなくてもできます。トラリピは、指値注文をたくさん並べているだけだからです。

寝てる間のチャリンチャリンの利益は?
私の感覚ではそれはどうでもいいです。そもそも寝てる間に何本も注文が成立するならトラップ幅が狭すぎると思ってます。
レートの急騰・急落で巨大な損失を生むのがトラリピです。注文は、一本づつ手動で建てましょう。特に相場の急落時、落ちるナイフを自動でつかむことがなくなります。大損を防ぎ、実は利益まで大きくなるケースもあります。詳しくは以下の記事。


自動売買をやめたおかげで、FX業者はどこを使ってもいいことになる!
一本づつガッツで指値です。
ガッツ③ 購入ロットに傾斜をつける
繰り返しますが、ハーフ&ハーフはレンジの中央では評価損が小さい。ここまでは問題ないですが、レンジから外れるほど評価損は大きくなり、そこで小さな利益を繰り返しても、全然面白くない。
だから、レンジ中央は小さいロットで我慢して、中央から外れるにしたがって、大きめのロットにしていきましょう。具体的な金額の比較をしてみます。
リピート開始地点を1ドル100円とします。0.5円ごとに注文を入れるとして、○○円まで下落した時の評価損の合計です。左が平均的にポジションを持った時。右が傾斜をかけてポジションを持った時。
仮に、表の一番下。10円程度下落した場合、所持している通貨の量は同じですが、評価損が少なくて済み、かつ、初期値から離れるほど通貨量が多いため、少ないリピート回数で評価損を挽回できる。

評価損が約28%減!半分以下のリピート回数で収益をプラス圏に持って行けるんだ!

大幅下落で追い詰められた時の防御力・攻撃力アップ!ガッツだ!これはガッツだよ!
初期値の付近を上下されたときに利益が少ない。という欠点もあるけど、その時は評価損も超少ない場所だから気楽だ!
なんか下落のスピードが速いな・・・と思ったら、通貨量を増やさずに相場について行けばいいだけだ!注文を手動にしているから問題ない!

おまけ機能まで付いてる・・・

予算が決まっていて、ビクビクしながらFXを始める人にはいいかも!
まとめ
最大で何通貨まで所持するか決めてから、傾斜のかけ方を決めていけばいいよ!上の表は評価損の合計だけど、ポジションを持つための証拠金も別にかかるから気を付けよう!

めんどくさいから、上の表では1ドル100円×60000通貨÷25で24万円前後の証拠金!運用中にトラリピ益も入るからね!
こんなはずじゃなかった・・・とならないように、評価損の把握の方に全力を注ぐんだ!あとは時間が味方になってくれるはず!とにかく資産をガード!

おちついてポジションを持つ。逆に、落ち着いた状態じゃないとポジションは持っちゃだめだ!
特定の投資法を推奨する記事ではありません。FXはレバレッジを掛けた証拠金取引です。投資金額以上の損失が生じる場合があります。
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