こちらの記事は、トラリピの欠点「急拡大する含み損」の問題を解決し、かつリピート益の増加を狙うトラリピ運用「逆転リピート」の解説記事です。

前回の記事が分かりにくいとのご指摘を受けたため、
今回は10枚の画像を使って解説します。
トラップ幅も一定、通貨ペアもドル円しか使いません。
逆転リピートの魅力にのみ焦点を絞った解説となります。
自分で実際に運用してみたところ、含み益の中でのトラリピがここまで快適なのかと驚き、今後の運用方針を大きく変えるきっかけになりました。
トラリピ本家で自動売買も可能で、auカブコムFX で代用有価証券FXを利用する場合にはより効率的な運用が可能となります。
順を追って解説します。
個人の感想です
1万通貨の買いポジションを持つ
運用開始地点を1ドル105円と仮定します。図は105円開始ですが、どこから始めても構いません。
まず、ドル円の現在値(下図では105円)で、1万通貨の買いポジションを持ちます。

ここまでは普通だね。リーマンショック級の下落を想定して35万円の予算を立てた。
0.5円幅で、傾斜をつけた売りトラリピを設定する
こちらは前回の記事とは異なります。トラップ幅を0.5円に統一しました。
買いポジションを持ったところから上の範囲に、ポジションの量に傾斜をかけた売りトラリピを仕掛けます。

このあたりから含み損計算がややこしくなるんだよね。
買いポジションから3円上で全決済を予定する
レンジを上抜けしてもマイナスにならないよう、3円上で全決済します。
ドル円なのでスプレッド損は少ないですが、全く相場が動かないとスワップ損が出る可能性はあります。

3円レンジ内にいるうちはリピートした分がそのまま利益になるという事だね。リスクが約35万円なのは変わっていない。
含み益の中でトラリピをする状態が完成します。
1回あたりのリピート益が大きい部分ができる
通常のトラリピよりも利益が大幅アップする可能性も考えられます。

8000円利確が複数回!爆益!
リスクを増やしながらポジションをトッピングする必要もありません。

10000通貨の買いを、2000通貨に分けて5か所仕掛けても1リピート1000円にしかならない。同じレンジをウロウロするなら傾斜売りトラップの方がよさそうだね。
1リピートで大きな利益が出る事に気付いているか
補足として、3円レンジ中は1リピートするだけでも大きな利益で離脱(全決済)できることを考慮に入れましょう。
105円開始で、107.5円の売りポジション16000通貨を持った後、0.5円下がった場合を考えます。
16000通貨が0.5円動いて8000円の利益・・・・ではありません。
10000通貨の買いポジションは、3円レンジを上抜けするときに損しないようにするためのガードポジションですが、途中離脱するときは強力な攻撃ポジションです。売りポジションに傾斜をかけた理由がコレです。
リピート益、含み益、含み損をまとめて+26000円の利確で離脱。35万円の予算から考えれば破格の利益です。(うまくいけば)

ドル円0.5円幅の過去5年のバックテストのリピート回数は600回程度。そのうちの約26回分の利益を3円レンジ内で!
トラリピは、「大きな含み損を小さな利益の繰り返しで挽回するもの」というイメージが強いですが、逆転リピートでは違います。
あくまでも3円レンジ内にいればの話ですが、
含み益の中でトラリピを稼働させながら
1リピートで利益が確定し
途中離脱でも大きな利益を生むことができます。

上にも下にも広範囲に注文を入れ、まだ持ってもいないポジションの評価損を計算し、あらかじめ大金を入金しておく方法がトラリピとして正しいのでしょうか。
ここまでの解説では、1万通貨の買いポジションに対し約35万円の損失を覚悟しただけです。
ドル円が1円下がる毎に1万円の含み損。簡単計算で資産運用表もいりません。
次に、レンジを下抜け・リピートしなくなった場合を考えましょう。
レンジを下抜けしたときは3円下に行くまで待つ
レンジを下抜けした時の追加トラップは、しっかり3円、もしくはそれより大きく下抜けしたことを確認してから、予算がある場合のみ行うのが良いと考えます。

3円以上の下抜けを我慢するのは大変そう。
確かに3円の下落を黙って待つのは大変そうですが、利点はあります。
同様のトラップを3円下がるのを待ってからセットすることで、再びリピート益が大きく、途中離脱でも大きな決済益が出る部分が生まれるからです。

「レンジを大きく外れてもリピート益は小さいまま」というトラリピの欠点を解決する形だね。
追加予算があれば追加トラップ、なければ放置という作戦が取れるので、必要以上に初期投資がかからないのです。

キマッたときの利益は大きいけど損失が限定されていて始めやすい!
最後に、追加予算ってなんだよ!持ってねえよ!という方のために、代用有価証券制度の紹介です。
株の積み立てと同時に行う!代用有価証券制度
買い10000通貨を最初に建ててしまえば、実際に管理するのは0.5円幅の傾斜売り注文を5か所だけです。
そこで、自動注文は使えなくなりますがauカブコムFX の代用有価証券制度という、株をFXの証拠金として利用できる制度を使えば、さらに資金効率が高まります。
毎月コツコツと積み立てている株・ETF・投資信託、売るつもりのない優待株などを証拠金に入れ、リピート益と株が一定額以上貯まったら追加トラップを仕掛ければいいです。
株の暴落が不安な方は株と現金を半分ずつ証拠金に入れたり、円高と株安が同時に起こることを想定して売り10000通貨と傾斜買いトラップでも運用可能です。
リピート益で株を買い、それをFXの証拠金として追加トラップが組めるという好循環が生まれます。
毎月の株の積み立てとリピート益が膨らみ十分な予算ができたら、3円幅のトラップを一部重ねることであらゆる範囲を高利益トラップにできるという超・逆転リピート運用も視野に入ります。

むやみにポジションを追加するのではなく、一部重ねるのか!
35万円からはじめられる、逆転リピート。もしくは代用有価証券FX+逆転リピートの組み合わせ、個人的にはやらない理由がありません。4000円利確が1日に2度約定したりしてニヤニヤしてます。
これを機に、「あらかじめ大きな予算を見積もってしまいがち」という、トラップの仕掛け方について再考してみてはいかがでしょうか。
既にトラリピ運用を始めている人も、追加資金はカブコムで代用FX逆転リピートを検討してみてはどうでしょう。

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