先に結論!
iシェアーズS&P500米国株ETF (1655)を、auカブコム証券の代用有価証券制度を使ってFXの証拠金にして、円高で利益が出るようにFXポジションをとれば、ETFの下落リスクを回避しつつ、さらに再投資が行える!
カブコム以外はダメなの?
auカブコムの場合、ETFをFXの資金として差し入れることができるため、運用資金が大幅に節約できます。auカブコム証券以外の場合、ETF用の資金とFX用の資金を両方用意する必要があります。※代用有価証券制度比較記事
株価の急落時に一定の効果が見られたので、運用方法を紹介します。くれぐれもFXは低レバレッジで運用してください。
気になるところに目次で飛んでください。
iシェアーズS&P500米国株ETF(1655)の為替リスク
iシェアーズS&P500米国株ETF (1655) は、米国の様々な銘柄に分散投資するETF(上場投資信託)。
信託報酬も低く、1口当たりの価格も安いから、毎月の積立に検討している人もいると思います。
でも、円建てで外国株に投資する場合、怖いのが円高リスク。
2020年2月からの株価の急落に見られるように、株価が大きく下げるときは円高に振れがちだから、円建ての(1655)は、米国株の下落のショックと円高による為替差損のダブルのショックを受けてしまいます。
もちろん、円安で株高ならダブルの利益を受けることができますが、長期目線で積み立てを考える場合、下落リスクのほうに重点を置きたいところ。
NISAで運用益を無税にしたり、貸株金利で利回りを上げるのは、あくまでも利益を伸ばすための方法。
NISAで損したら損益通算はできない!
この記事では、下落リスクを軽減しつつ、着実に追加投資をする具体的な方法を解説しようと思います。
個人の感想です
auカブコム証券の代用有価証券制度
auカブコム証券の代用有価証券制度は、現物株・ETF・投資信託をFXの証拠金として差し入れられる制度。
差し入れた現物株・ETF・投信の評価額の70%がFX証拠金として認められ、現金なしで1000通貨からFXポジションを持つことができます。(配当・株主優待は貰えます)
※ 評価損のポジションを決済するときには現金が必要になります。
各社の代用有価証券制度の比較記事はこちら!カブコムが優秀!
(1655)をFXの証拠金として差し入れた上で、その資金で円高で利益が出るようにFXのユーロ円売り・ドル円売りなどのポジションを小さく建て、円高リスクに備える作戦です。
(1655)を代用したFXユーロ売りで資産をガード!
運用中に円高に振れたらFXで利益がでるため、(1655)の為替差損がカバーできます。
逆に円安に振れたら(1655)に為替差益が乗るので、(1655)の評価額が少し上がります。
これで資産の安定を図るんだね。
S&P500に対するリスクヘッジである以上、ドル円の売りが望ましいのですが、私はマイナススワップが少ないユーロ売りポジションを持っています。(2020年3月現在・auカブコムのユーロ売りにはマイナススワップが付いています。)
ただ、カバーするためのFXポジションを持っているだけでは利益にはならないので、もう少し工夫します。
コロナショックを5割軽減!FXポジションの利確方法は?
2020年2月末から3月中旬、コロナショック(仮)により株価は急落しました。その時、ドル円は112円から一時的に101円まで急落。ユーロ円も121円から一時的に116円前半まで急落しました。
(1655)も1口2700円から1900円まで、3割減少しています。
その時、同時運用していたFXの利益おかげで、私の場合は株価の急落を50%カバーすることができました。
(2558)をFXの資金として差し入れつつ、円安が進むごと(私は0.25円ごと)にFXの円売りポジションを建て続けていて、株価急落と同時に起きた円高で利確できたからです。
株価急落時は円高に進むことが多いですが、それ以外に激しく上下に為替が動くという特徴があるため、ユーロ円売りのポジションを0.25円ごとに建てていき、利確できるポジションがあれば利確する。また元のレートに戻れば再びポジションを建てる、の繰り返しが何度も起こりました。
※ 為替の上下を何度も狙うことを、このブログでは「手動トラリピ」と呼んでいます。本家のFX自動売買のトラリピは、一定間隔の繰り返し注文を自動で行うものです。手動トラリピとは?
私はコロナショック(仮)による株価の急落により、(1655)だけでなく、他の現物株・ETFも含めて100万円以上の含み損を抱えましたが、代用FXのおかげで大幅に損失をカバーできました。
「もっとFXポジションを建てれば全部カバーできたんじゃないか」と思わないように!FXはレバレッジをかけた取引なので危険が伴う!ポジションはちょっとだけ!
再投資方法は?
FXポジションを少しづつ利確したおかげで、FX口座には現金が生まれます。
2営業日後にFX口座から引き出しが可能になるため、それをETFの購入資金にできます。
3月9日
買い iシェアーズ米株ETF(1655) 4口
今日は現物株の含み損がさらに180440円拡大。
抵抗する代用FXユーロ売り手動トラリピ益は42621円。
今日は21%程度、株の損失をカバーしてくれました。この現金を使ってETFを買います。
追加入金をせずに次の手が打てるのが強み。— シダ植物/代用FXブログ (@bonyari_blog) March 9, 2020
3月13日
買い is米株ETF(1655) 13口
株安の割に円高があまり進んでいないような気がしますが、そんなこともあろうかと、もみ合い相場でも利益になる手動トラリピを行っています。
細かい利確のおかげで、毎日少しづつETFが買えます。
【米株ETFを買う理由】https://t.co/3CWKsOnkfs
— シダ植物/代用FXブログ (@bonyari_blog) March 13, 2020
株価急落時に備えて現金比率を高めておくことはできますが、とっておいた資金をどこまで使っていいかわからない現象が起きるため、私はFX利益の分だけETFを追加購入するという選択をしました。
これが正しい行為かどうかは分かりません。ただ、暴落時の追加投資の指針ができたことは、安心感につながりました。
まとめ
auカブコムじゃない人はETF用の資金とFX口座維持用の資金を別々に用意しよう!
FX口座の証拠金維持率を高めるためだね!ロスカットが一番怖い!
平常時でも、今回のような荒れた相場でもやることは同じ。
くれぐれも、FXポジションは少なめに!
特定の投資手法を推奨するものではありません。
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