先に結論!
1ブロックあたりの予算は3万円
あらかじめ売り・買いトラップを並べるのではなく、Aが決済出来たらB、Bが決済出来たらCとポジションを取ることで、買い1口の含み益の範囲内で、口数を大きくした売り決済を狙う!
ぜんぜんわかりません。
こちらの記事は、2024年9月15日開始の、くりっく株365・2025年リセット商品「NASDAQ100」のリピート設定の解説記事です。
新シーズンのNASDAQリピートは、株価の下落に備え、
「いかにポジションを節約するか・有利な状況でリピートをするか」
をコンセプトにし、1口の買いポジションを大切にする設定にしました。
通常のリピート系は、決済があったポジションは元の位置に同じ注文を再発注しますが、今回の設定では、決済があったポジションは、より有利なレートに、口数を増やして発注。
細かいリピート益を犠牲にしても、レンジ内にトラップを敷き詰める行為は避け、なるべく低予算で、運用中や株価の下落時の資金拘束を避ける方針です。
詳細と、運用の目的を解説します。
リピート設定詳細
新シーズンのNASDAQリピートも、買い1口・予算3万円を1ブロックとしたブロック制。
3000ポイントの下落に耐える予算です。(注文証拠金も含めると2400ポイント程度)
指数が上昇するなら予算は追加せず、ブロックを上にずらして上昇についていきます。
指数が下落して、リピートを続ける意思があれば3万円を入金してブロック追加。この繰り返し。
指数の上昇を期待しているのに、下落方向に厚めのトラップをあらかじめ敷き詰める必要ありません。
また、指数の急落時には、レバレッジの利いたリピート系で無理についていく必要もないと思っています。
必要最低限の予算だけ回していく!
1ブロック内での動きがどんな形になるか確認していきましょう。
成行で買い1口・売りトラップAをセット
運用を開始したら、まずは予算3万円で買い1口を持ちます。初期値から+800ポイントでブロック全決済となるため、+800ポイントに決済注文を入れます。
そして、200ポイント上に利確幅200・損切り600(利益2000円)の売りトラップAを仕掛けます。
下の図のように、「イフダン・OCO注文」で売り新規指値と決済・損切り注文を同時に発注できます。
初期値の買いが19800の場合、
売り新規20000(決済買い19800、損切り20600)ですね。
売りの発注は1個だけ!
発注後は売りの決済をじっくり待ち、2000円利確できれば成功。
売り1・買い1のまま相場が動かなくても、くりっく株365の売り買い金利は同値なので被害はなし。
そのままブロックを上抜けしても+2000円で終了できます。
売りトラップAの決済があったらBを発注
無事に売り1口の決済2000円があれば、次の売り注文の発注です。
通常のリピート系は、決済があったら同じ位置に同じ注文を再び並べますが、今回は慎重に。
売りトラップAより200ポイント上の位置に、口数を2に増やした売りトラップBを仕掛けます。
利確幅200、損切り400ですね。
Aの利確があってからの話なので、簡単にはBの新規は取れない可能性もありますが、そこは防御重視でガマンです。
無事に売りトラップBを保有できれば、買い1口・売り2口となるため、
・日々の金利はプラス
・トータル含み益
・ブロック上抜けでも利益
この状態で売りトラップAの2倍、4000円の利確を待てます。
毎日の利確を密なトラップによって実現すると予算が大きくなりすぎるよ!
売りトラップBの決済があればC(トレール)の発注
売りトラップB・4000円の決済があれば、さらに200ポイント上にCの発注です。
繰り返しになりますが、A・Bの決済があってのCなので、頻繁に起きる状況ではないことにご注意ください。
A・Bの決済で計6000円の利益を確保しているので、そのままブロックを上抜けされてもトータルで+8000円が確保できます。
ブロック内は含み益状態・買い1売り3で日々の金利はプラス。
せっかくの有利な展開での売り3口なので、トラップCは利益を伸ばして損失を限定する「トレール注文」での発注を提案します。
イフダン注文で、売り3口・幅200のトレール決済注文をセット。
トレール注文とは、トレンドが発生したときに利益を伸ばしながら、損失を限定する注文方法。
大きく指数が下落した時に、利益を伸ばして損失を限定する方向に決済位置をズラしてくれます。
引用・資産形成ゴールドオンライン
せっかくの売り3口の激アツポイント。トレール、かつ同じ場所でのリピートも狙います。
上抜けでも+8,000円、さらに売り3口の決済が大きく出れば大興奮ですね。
最低でも+8,000円、売り3口のトレールで伸びた分(100ポイントあたり3000円)だけ利益が追加されると考えれば、1ブロック3万円の予算でも上出来といえるでしょう。
激アツだけど頻繁に起こらないのが興奮する!
何度も起こる状況ではないが、チャンスは伺う。
ブロック上抜けの場合、もちろん買いトラップの集合体の方が利益は大きいですが、反転した時の含み損が大きく、必要予算が多くなってしまいます。
例えば下の図だと、800ポイントをカバーするのに4口の買いポジションを持っており、細かく利確しても大きな利幅を取っても逆行時の含み損は変わりません。
「利確も大きいが含み損も大きい」状態と、「チャンス時のみだけ参戦して含み損は小さい」状態、私はお金がないので後者です。
リピート益だけに注目が集まりがちだな!
特に15か月毎のリセットがある商品では、なるべく保有ポジションを少なくすることが必須かもしれませんね。
ブロックの連結について
上昇相場に関してはブロック上抜けで全決済、同予算を使いまわして新たなブロックを建てて追従するので予算の追加は要りません。
下落相場に関しては400ポイント毎に1ブロックずつの追加を予定しています。
予算に応じて、600ポイント毎や、もっとトラップ間隔を広げてセットしてもいいと思います。
400ポイント下落毎に、リピートを継続する意思があれば3万円追加。
一部のトラップが重なる感じでセットします。
1ブロックにつき売りトラップは同時に1個しか存在しないし、1口の決済があれば200ポイント上に2口…のようなルールなのでトラップ位置を見失うことは無いと思います。
2つのブロックのA・B・Cどれかの位置での決済があればラッキーですね。
急落時はどうするか
急落時には無理に追加入金してついていく必要はないかなと思っています。
大幅下落からの戻りに関しては別記事「ベア3倍ショート・幅広売りリピート」の成績が好調。
同じブロック予算3万円ならこちらに回そうと思います。
指値を利用せずに成行で新規・決済を取るだけのルールなのですが、運用は好調です。
リピート系は万能ではないので、
・長期的な指数の上昇を期待⇒現物株・投資信託の積み立て
・ヨコヨコ・上昇からの戻り⇒NASDAQリピート
・大幅下落からの戻り⇒ベア3倍幅広売りリピート
以上のように役割を分散していきたいと思います。
大幅下落時に大ダメージを食らわないように、特にレバレッジ系に関しては予算を抑えなければならないと考え、今回の記事のような「ブロック制・1ポジションを大切に使う」形でのリピートにしました。
単一のリピート設定だけで評価を行うと、無理な増資に繋がってしまうかもしれないね!
NASDAQリピートまとめ
① 成行買い1口を保有・利確幅は800
② +200ポイントに売り1口トラップA(利確200・損切り600)
③ トラップAが決済されたら+400ポイントに売り2口トラップB(利確200・損切り400)
④ トラップBが決済されたら+600ポイントに売り3口トラップC(トレール幅200)
⑤ ブロック上抜けで全決済
以上です。
日々の利確に注目したリピート設定は楽しそうで、盛り上がっているようには見えますが、私は利確の頻度を抑えてでも防御重視のスタイルで行こうと思います。
あらかじめ大金を入れておく設定は「そのお金で別の運用ができたのでは?」というギモンも生まれるから、必要な資金だけ小出しにしていく!
現在利用しているのは手数料が最安(記事作成時)15円のひまわり証券。
カブコムも16円と安くていいですね。
口座開設は以下のリンクを経由していただけるとありがたいです
2025年リセット商品「NASDAQ100」は
2024年9月16日(月)開始
2025年12月22日リセットです
質問へ回答
NASDAQリピートの記事に質問をいただきました!ありがとうございます!
個人の感想としてお答えいたします(質問の内容が分かりやすいように文章の一部を変更しています)
- 以前からXの運用報告で興味を持って9月からチャレンジしてみようと思っていたのですが、これまでの設定も好調そうだったので、新設定との間で悩む気持が生まれてしまいました。。シダ植物さんも今シーズンもお気に入りと仰っていたので、さらに。。
そこで、今シーズンもお気に入りなのに、あえて新設定を考えられた理由はズバリ何でしょうか。あくなき追求なのか、これからの相場ではさらに防御力を高める必要があるとお考えなのか、教えていただけると嬉しいです。 指数の上昇によって、万が一の時の「下落幅」もそれなりに大きくなっていくことが考えられるため、リピート設定のコンパクト化が必要だと思ったからです。
回答
成績が好調なNASDAQリピートの設定をわざわざ変える理由は何か、という質問ですね。
結論から申し上げますと、指数の上昇に伴って、万が一の時の下落幅も大きくなることが予想されるため、よりコンパクトな、余裕のある資金設定が必要だと考えたからです。
その他、過去の設定からの改善点も説明します。
NASDAQリピートの過去の成績を確認してみましょう。
まずは、2年前の初めてのNASDAQリピート。
1ブロック予算10万円・買い3口売り3口の設定です。
指数の上昇によって、4ブロック・予算40万円で1シーズンで25万円の利益が出ました。
成績は良さげに見えますがそれは結果論で、下落時にブロックを連結しようとすると600ポイント毎に10万円の資金が必要になり、かつ利確幅が1200ポイントと広すぎるものに関しては、一度も発動せずに終わってしまいました。
指数の上昇に乗っただけで、リピート設定として成功かと言われると良く分かりませんね。
次に2年目。1ブロック予算6万円・買い2口売り3口の設定です。
しばらく横ばいが続いたものの順調な成績です。
4000円・6000円の利確幅のものも複数回発動。
今の所、30万円の予算で約7万円の利益が出ています。
前シーズンの予算を使いまわしているので、最大40万円の予算で、2シーズン合わせて32万円の利益ですね。
上下6000ポイントも高低差がある今シーズンの値動きを乗りこなしているように見えますが、1ブロック買い2・売り3という関係から、ブロックを連結しようとすると上下どちらに伸びても必要予算が増えるという問題点があります。
今は良いですが、さらに指数が上昇した場合、年間高低差が上下6000ポイントは普通になるかもしれません。
NASDAQリピート設定は「指数の上昇を期待しつつ、上下の値動きを利益に変える」ことがコンセプトなので、「上昇時にはブロックが全決済され、かつ下落時の耐性は高める」要素は欲しいところ。
そこで新シーズンは、1ブロック予算3万円、買い1口・売り1口の、売りAの利確があれば次の価格帯にトラップを移動する設定としました。
この設定のブロックを連結する場合、400ポイント下落する毎に必要予算は3万円。3000ポイント下落時には8ブロック・予算は3万×8ブロックで24万円ですが、実際の含み損は13万円程度。
一番上のブロックだけ損切りするにしても、運用自体を終了するにしても、まだ余裕があります。
2年前の指数14000ポイントと違い、今は20000ポイント付近。万が一の時の下落幅も大きくなっていくはずなので、過去の設定をそのまま流用するわけにはいきませんね。
予算を大量に確保した単純な買いトラップの集合体から、低予算で、チャンスのある時だけ参加するコンパクトなリピート設定への変更は、NASDAQリピートだけでなく、リピート系全体の流れになるかなとも思っています。
そんな理由から、新シーズンの設定は以上のように決定しました。
ご質問ありがとうございました。
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