先に結論!
リピート売買における「広すぎるレンジ設定」は、含み損の大きさ以外に「運用法として魅力のない部分」にお金を回している可能性があるので、積極的に発注する必要はない!
それを解決するのが、初期値から離れるほどトラップ幅を広くする設定!
代用FXとの相性は抜群!
そんな内容です。

全然分かりません。
こちらの記事は、以下の図のような「初期値から離れるほどトラップ幅を広くして含み損を抑える設定」の魅力を深堀りする記事です。

詳細は下のリンクから。
この幅広トラップの図に関して、

トラップ数が少なければ含み損が少なくて当たり前。舐めてるのか。
という印象を抱いているとしたら、それはもったいない。
「リピート売買は含み損を抱えながら細かい利益を積み重ねていく手法」
「一時的に含み損が大きくなっても、いずれレートは戻ってくる」
「維持率に気を付けながら、十分な証拠金で運用すること」
「自己責任・余剰資金で」
そんな言葉に隠されてしまう、「建てなくてもいいポジションまで建てている可能性」を指摘し、それを解決する方法も提案します。

どうせ代用FXだろ!
気になるところに目次で飛んでください。
資産運用としてのリピート売買
自分のお金の一部を、FXおよびトラップトレードに傾けてみようという気持ちは私も同じです。
そして、FXはレバレッジを効かせた証拠金取引なので、資金管理には十分に気を配らなければいけないのも当然です。
そこで、今回は「リピート売買において、相場が逆行した時の含み損・必要証拠金の変化の様子」を見てみましょう。
仮に、
1,000通貨
0.2円幅・利確0.2円
で買いトラップを仕掛けた場合を考えます。
計算しやすいように、1通貨=100円の架空のレートで開始したものとし、
1円逆行する毎の含み損
ポジション証拠金
損益分岐までのリピート回数
予算100万円の場合の維持率
これらを確認してみます。


急激に状況が悪化する!
1円~5円程度の逆行までなら良いと思います。
維持率も良好だし、毎日の利確も楽しい。

スクショをSNSに公開してドヤるんだろうな!
問題は、10円以上逆行したあたりからです。

1円逆行する毎の含み損の拡大が大きすぎる。ポジション証拠金も高額で、損益分岐までのリピート回数も劇的に増えます。
そこで出てくるのがこれらのアドバイス。
1 リピート売買は含み損を抱えながら細かい利益を積み重ねていく手法
2 一時的に含み損が大きくなっても、いずれレートは戻ってくる
3 維持率に気を付けながら、十分な証拠金で運用すること
4 投資は自己責任!余剰資金で!
これらの指摘は事実ですが、本当の問題はここではありません。
この状態のリピート売買は、資産運用としての魅力に欠ける点です。
入金した資産の大部分が含み損・ポジション証拠金として拘束され、出てくるのは細かい利益。
細かい利益で含み損を挽回すること当然可能ですが、長期戦になるうえ、
含み損の挽回はそもそもの目的ではないですよね。

目的が「運用益」から「含み損の挽回」の話にすり替わっているということか?
もう一度、リピート売買でよく見かけるアドバイスを確認しましょう。
ひとつずつ確認していきます。
1 リピート売買は含み損を抱えながら細かい利益を積み重ねていく手法
⇒細かい利益で含み損を挽回できるのはレートが初期位置付近にいる時だけ。
2 一時的に含み損が大きくなっても、いずれレートは戻ってくる
⇒つまり値戻り待ち。初期位置から遠い所にトラップを敷いてリピートを行う効果は低い。

遠くまでトラップを敷く理由にはなってないね!

通貨分散も、厳密には「初期値から遠い所では資金効率が悪いこと」に関する答えにはなっていよね。
3 維持率に気を付けながら、十分な証拠金で運用すること
4 自己責任・余剰資金で
⇒そもそも運用先としての魅力に欠けるという話だから、さらに口座にお金を入れて維持率を高める話や、本人の余剰資金だったかどうかは全然関係ない。

期待値が低いなら余剰資金ですら回すのが惜しいな!
何度も繰り返すようで申し訳ないですが、
・初期位置付近から離れるほど、リピート売買は運用先としての魅力に欠ける。
・でもリピート益はゲットしたい。
だから、
「初期値から離れるにしたがってトラップ幅を広げることで、初期値付近ではリピートを活発に行い、遠くではポジションをあまり持たずに資産を守る」
これを実現するのが下のトラップの意味です。

この図は私が運用しているDMM FX での1万通貨運用のトラップ設定なので、インヴァスト証券の「トライオートFX」の機能を使って1000通貨でのバックテストをしてみます。
バックテスト内容
豪ドル円
65円~85円の間の買いトラップ。
1000通貨・0.2円幅・0.2円のシミュレーション結果です。
トラップの数は100本です。

最近の円安には乗れているけど、コロナショック時の含み損が大きいですね。
これを見越して、証拠金はたくさん入れておかければいけない。

追加入金も視野に入るね。
次は、同じく豪ドル円65~85円を、
トラップ間隔と利確幅をレンジの上から0.1円・0.2円・0.3円・・・・と広げていった場合。
トラップ数は21本に節約できます。

トラップ本数は5分の1。
リピート益は4分の1に減りますが、
最大含み損は約50万から7万程度と劇的に改善し、その結果、期間収益率は大きく上がります。
リピート売買として魅力に欠ける部分に資金を回さないからです。

余計な部分にお金を回さないことで、防御を固めた上で、さらに通貨分散をする資金が捻出できるという訳か!
円安相場で買いトラップのバックテストだけ上げるのはフェアではないため、65円から85円に売りトラップを敷き詰め、大失敗した場合も確認してみましょう。
65~85円に、0.2円間隔で100本の売りトラップ

含み損-100万円と、トラップ100本分のポジション証拠金約30万円が必要になります。

ユーロ円売りでこんな感じの目にあってます。
65円から順に、トラップ間隔を0.1円・0.2円と広げていく売りトラップ

もちろん利益は出ませんが、
最大含み損は-30万円、ポジション証拠金20本で約6万円です。
不利な状況ではポジションを持ちにくくなるから、含み損は大幅に減ります。
幅広トラップは毎日のリピートがないからヒマ。に関しては、通貨分散で利確のタイミングがずれることである程度解消できると思います。

「毎日の利確が楽しい」というのは事実だから、その部分を主張されると反論はできない。万が一の場合の含み損を食い止めることとどっちが大切なのか決めておきたいね。
幅広トラップまとめ
リピート売買で長期運用するという事は、いずれ、どれかの通貨が「○○ショック」をほぼ確実に食らうという事でもあります。
自分の身を守るためにも、私は「特定通貨に偏らない通貨分散」に加え、「トラップ幅が徐々に広がっていく設定」を採用しようと思っています。
具体的なトラップ設定は後日、記事を公開します。
防御力が高くなれば、持っている株をFXの証拠金として利用する「代用FX」との相性もさらに良くなります。
リピート売買は運用法としての魅力に乏しい部分が存在する
↓
幅広トラップで対処
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幅広トラップの「含み損・証拠金減少」の特性を使って代用FX
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トラップ数減による火力不足を株・ETFの成長で補う
という方針が固まるからです。
FXに現金を使わない!という、本ブログの方針に、少しでも近づいていこうと思っています。
すでに運用中のお気に入りのリピート設定に、幅広要素を今から加えるのもいいですね。
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