2023年3月11日追記
DMM CFD の、価格調整金だけを受け取る機能は2023年3月で廃止されます。
それに対応して、記事内容を変更しました。
先に結論!
価格0ドルを想定したロスカットされない予算で、値動きの激しい「天然ガスCFD」をリピート売買!
発生した価格調整額の半分を必要経費として出しつつ、リピートによってそれを回収するためのトラップも用意する!
使う口座はDMM CFD !
それぞれの価格帯の、0ドル想定でのトラップ設定と必要証拠金は以下の通り。
設定はシンプルだね。予算に応じてトラップ間隔を変えても大丈夫。
天然ガス0ドル想定した設定なら、全ての予算を一度に入金しなくても、現在レート付近の必要予算だけ入金。様子を見ながら徐々にトラップ範囲を広げていくことができます。
さらに、0ドル想定予算があらかじめ入金されているなら、運用開始時からリピート決済益を引き出して使うスタイルの運用が可能という特徴もあります。
リピート売買の運用先として天然ガスを選択する理由と、そのリピート設定、毎月発生する価格調整額の処理の仕方を解説します。
気になるところに目次で飛んでください。
個人の感想です
なぜ天然ガスCFDを選択するか
リピート売買の運用先として「天然ガスCFD」を選択する理由は、ボラティリティの高さです。
日足
0ドル付近でこの値動きは魅力。
記事更新時(2023年3月)付近だと、2~3ドルという価格帯にありながら、一日の値動きが0.2ドル以上の日もあり、値動きにレバレッジをかけているTQQQ以上の変動率を持つ日も多くあります。
月足
長期で見ればレンジ相場とは言えませんが、2022年の急激な円安相場のような、極端な値動きがいつまで続くか分からず、含み損が際限なく増え続ける不安と戦う必要がない0ドル想定運用は、リピート売買の分散先として魅力があると考えます。
買いで挑戦してみたくなる価格!興奮する!
運用開始6か月で、
8.5ドルで開始
→その後2.2ドルまで下落
という、決して有利ではない値動きの中、含み損84万円・リピート益は31万円です。
4~6月の、天然ガス2ドル台(ブロック予算約20万円)の時期のリピート益もそれなりにあることにも注目ですね。
赤字じゃねえかへっぽこブロガー。
現在は大赤字ではありますが、天然ガス10ドルから0ドルまで、記事の冒頭で提案した設定でトラップを敷いた場合の予算は、高めに見積もって約150万円。
それ以上は含み損は広がりません。
つまり、一度必要予算を入金すれば、利確した31万円は口座から引き出し可であるという事。
天然ガス以外の運用に回したり、毎月のお小遣い枠として位置付けてもいいですね。
私は8.5ドル開始なので含み損が大きいですが、2ドル台の今なら0ドル想定予算、後述の毎月の調整金の負担も軽いと言えます。
天然ガスがリピート売買に適していると主張するわけではありません。
ただ、現時点で優秀なリピート設定も、将来どうなるかはわからないから、
・ リピート売買の分散先として、
・ 値動きの大きな天然ガスを、
・ 0ドルを想定した予算で運用し、
・ リピート益は自由に使う。
今回の記事の狙いは以上のようになります。
維持率安定のための追加入金に悩まされないスタイルに興味を持った方は、必要予算の解説に進みましょう。
天然ガスリピート予算
まずは必要予算から。
天然ガスCFDの1口あたりの証拠金は約2,000円(記事作成時)。
評価損益は指数の100倍で、天然ガス価格が1ドル変動すると、100ドルの損益。
証拠金・評価損益共にドル円のレートの影響を受けるので、今回は1ドル150円で換算します。
1ドル150円換算で、過去最高値の10ドルから0ドルまで買いトラップを並べても、0ドルになった時の最大含み損は約158万円。
予算を0ドル想定で組む場合、157万円を一度に投入しなくても、直近レート数本分のトラップ予算を入金し、天然ガス価格が下落する毎に少しずつ入金しても良いです。
私は、上記の通り価格帯ごとのブロック予算で管理しています。
たとえば、記事更新時の天然ガス価格は2ドルだから、2ドル台の予算18万円を入金して買いトラップ。1ドル台まで下がったり、3ドル台まで到達するなら次のブロックの追加予算の投入を考える、という具合。
各ポジションが0ドルまで下落した場合の予算なので、焦って追加入金する必要もありません。
予算に応じて1本ずつトラップを張ってもいいよ。
FXリピート売買の場合、想定レンジの上限・下限を突破した後、さらに含み損が拡大し続ける恐れがあります。
FXリピート設定の必要予算はあくまでも想定でしかなく、0ドルを背にした、追加入金の恐れのないリピート部門への分散は有効だと考えます。
「万が一の事態に含み損が激増するかもしれないFX設定」にトラップを追加するか、「一定以上含み損が増えない設定」に分散するか、よく考えたいね。
ただ、天然ガスのリピート売買を実行しにくくしている要素がまだあります。
毎月の価格調整額です。
次の項目は、毎月の価格調整額の処理の解説です。
価格調整額とは
価格調整額を簡単に解説します。
価格調整額は、参照原資産が先物のCFDに発生する調整額です。
CFDには取引期限はありませんが、参照(連動)する先物には取引期限があるため、定期的に連動する商品を変更する必要があります。
その際にCFD価格も変更されるため、それを埋めるために価格調整額が発生します。
乗り換えによってポジションの評価額が上昇したら、その額だけ調整額が取られる。
評価額が下がったら、その額だけ調整額をもらえる。
評価額が増減した分だけ調整額がもらえるならプラスマイナスゼロなのかと言われると、そうではありません。
天然ガスの保管コスト等の影響で、天然ガスの価格調整額は買いでマイナスの場合が多めです。
ひと口当たり数千円になることもあるマイナス調整額を、現在レートより遠くにある複数の買いポジションに数ヶ月付与されると、リピート益によって挽回することは困難になります。
チャートが縦長になって買いポジションが増えてきたらジリ貧だろうな!
・価格調整額がプラスかマイナスか(長期では)想定できない
・1口当たりの調整額が結構デカイこともある
・遠くのレートにある買いポジションにマイナス調整金が累積すると、リピート益で挽回できない
以上の問題点があるため、毎月の調整額の処理ルールを決めておく必要があります。
大まかな方針を先に言うと、
「買いポジションにマイナス調整金が付く場合、価格調整日に買いポジションの半分の売りポジションを持って調整額の負担を半分にし、残り半分は売りリピート益で回収を試みる。」
全然わかりません。
次の解説に進みます。
価格調整時の処理の方法
買いポジションにマイナス調整額がついた場合の、毎月の処理方法を解説します。
価格調整は、原則として月1回。売り買いの調整額は同じです。
図が複雑にならないよう、1ドル間隔の買いトラップを使って説明します。
① まず、調整日までは通常通り買いリピートを続けます。
② 価格調整日に複数の買いポジションを持っていたら、買いの半分の量の売りポジションを持ちます。
両建て中に買いポジションの量に変化が起こらないよう、新規・決済注文は取り消しておきましょう。
➂ 調整日をまたぐと、買いポジションにマイナス調整金が付き、売りポジションにその半分のプラス調整金が付きます。
※ DMM・GMO共に、価格調整額だけを受け取る機能はありません。
買いの半分の売り!
買いのマイナス調整金ダメージを確実に半分にしたところで、次は残り半分の回収に進みます。
④ 売りポジションを、前月の調整幅の2倍の利確幅で設置して、調整額回収用トラップとする
前の月の調整幅が買い6口・0.462ドルならば、
売りポジションは3口・0.924ドルとして、買いポジションにつけられたマイナス調整額の完全回収を狙います。
さらに、売りポジションについたプラス調整金もゲット。
口数を半分・トラップ幅を2倍にして回収を狙うとは!
天然ガスのリピートで注目するのは、ボラティリティーの大きさ。
調整額回収用のトラップが1度でも決済できれば、買いリピートのみの通常状態に戻れます。
売りポジションを持ったまま、全く下がらずに上がり始めたらどうするんだよ!
その通りですね。
そこで活躍するのは、ハーフ&ハーフです。
⑤ 調整額回収までは、ハーフ&ハーフで継続
買い6口に対して、売り3口を持っている。
売り3口を持っている最中は、むやみに買いリピートを決済することが出来ない。
その状態で打てる手は、売り3口が存在しているポイントを中央値としたハーフ&ハーフです。
調整時までに持っていた買いポジションはホールド。
調整ポジションの3口より下は、通常通り買いトラップ。
調整ポジションより上は、トラップ幅を2倍にした売りトラップでリピートを継続します。
売りトラップのトラップ幅を2倍にしたのは、売りポジション数を買いポジション以下にするため。
思いがけない急騰が起こっても口座は破綻しません。リピート益は引き出しても問題ありません。
急落に関しては0ドル想定の買いトラップなら問題ありません。
調整ポジション3口を持ったまま、買いトラップの一番上までレートが上昇した場合の含み損も確認しておきましょう。
はじめた途端価格が急落し、価格調整用の売りポジションを持った後で急騰されても、含み損はー300ドル。買い6・売り6の状態なので含み損はこれ以上拡大しません。
買いリピートと、調整ポイントからのハーフ&ハーフ。どちらも1度も決済しなかった場合でもー300ドル程度の被害で済むのは安心ですね。
もっと価格を下落させてから、元の位置まで戻してみます。
10ドル開始→2ドルまで下落→10ドルまで急騰を、一度もリピートすることなく動かれても含み損は-800ドル。
0ドル想定の初期資金が入っていれば、-800ドルで口座は破綻することはなく、リピート益を口座から引き出していいという状況は変わりません。
⑥ 調整用の売りポジションが処理できないうちに次回の調整が来た場合は、そのままハーフ&ハーフを継続
買いの半分の売りポジションや、ハーフ&ハーフの売りポジションが処理できないうちに次回の調整を迎えた場合も、そのままハーフ&ハーフを続けます。
低い価格に調整用の売りポジションを置いてきたあとで価格が急上昇しても、ハーフ&ハーフ発動中は売り買いの枚数差が少ないので毎月の調整金の負担も小さくなり、リピート益での挽回が期待できるからです。
調整額はデカイけど、リピートするほど値動きはないという謎の状況なら、その月はあきらめましょう。
価格調整額は毎月大きいわけではなく、毎月買いがマイナスという訳でもありません。
天然ガスの値動きの激しさに期待する作戦となります。
追記として、今回の記事通りの設定における最悪のケース
10ドルくらいで始めたけど、一度もリピートせずに1ドルまで価格が下がり、
1ドルで売りの調整ポジションを持った直後にまた1度もリピートせずに10ドルまで戻ってしまった場合の含み損についても確認しておきます。
※1ドル150円換算
一度もリピートせずに10ドルから1ドルまで往復された場合の含み損は約54万円。
この状態に陥るには、180万円程度の予算をすでに入金していなければならず、それでもリピート益は引き出し可で、売り買いの枚数差がほぼ同じなので調整額は気になりません。
売り買いの枚数差が同じなのだから、これ以上価格が上昇しても被害は広がりません。
0ドル想定の予算管理の安定感が分かるかと思います。
GMOクリック証券は売りポジションにもロスカット値を設定しなければならないので、私はDMMでポジションを持っています。
0ドル想定予算の買いリピート+調整額挽回用の売りポジション。
天然ガスの激しい値動きに期待しましょう。
天然ガスは0ドル以下になるか
天然ガス価格が0ドルになってもロスカットされない資金で運用し、リピート益はすべて引き出すスタイルが理解できたところで、マイナス価格について考えてみます。
原油CFDが参照している「WTI原油」は、先物価格がマイナス価格になったことがあります。
コロナ禍で生じた需要減により、原油の保管コストが高まったことが原因の一つとされています。
天然ガスも同じような事態が起こる可能性があります。
ここでDMMCFDにお問い合せ。
Q・0ドル以下のレート配信の可能性はあるか。
A・原則として配信されません。
マイナス価格が発生するなら、レート配信を停止した上で参照限月の変更が行われるようです。
スプレッドが有利な業者は他にもありますが、0ドル以下は原則配信されないという回答を得られたDMMを私は選択しました。
次回の価格調整額は分からないのか
参照先の乗り換えは、原則1か月に1回。
主に、出来高の多い、一か月後の商品に乗り換えることが多いです。
個人的に見やすいと思っているのが、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のサイト。
天然ガス (ヘンリーハブ) 現物先物――CMEグループ (cmegroup.com)
DMMの天然ガスはCME天然ガス先物を参照しています。
上記の表だと、6月→7月の価格差は+0.071ドル。
(表は最新のものではありません。)
価格調整後には
レートが0.071ドル上がり、
価格の100倍の評価損益だから、1口あたり
買いポジションでは7.1ドルの調整金が取られ、
売りポジションでは7.1ドルもらえると予想できます。
※レートは日々変わります
1ドル150円換算だと1056円くらい。
天然ガス価格は変化が大きく、調整日をまたいだ窓開けの場合もあるため、先物価格を見ながら予測でポジションを建てるわけにはいきません。
長期的にはプラスかマイナスか分からず、調整額は毎月大きいわけでもないため、調整額を目的とした売買は難しそうです。
そのため調整日をまたいだ両建てで、確実に調整額を打ち消しながら激しい値動きをリピートで狙う作戦としました。
天然ガスリピートまとめ
天然ガスリピートまとめ
運用コンセプト
・ リピート売買の分散先として、
・ 値動きの大きな天然ガスを、
・ 0ドルを想定した予算で運用し、
・ リピート益は自由に使う。
運用方法
① DMMCFD口座を開設
② 天然ガス価格・0ドルを想定した予算を用意
(直近レートの分だけでも可)
➂ 価格帯に応じた買いトラップ
④ 調整日前に買の半分の売りポジション
⑤ 売りポジションの利確幅は調整幅の2倍
⑥ 調整ポジションを挟んだハーフ&ハーフでリピート継続
⑦ー1 調整ポジションが決済されたらハーフ&ハーフ終了。
⑦ー2 調整ポジションの決済前に次の調整が来た場合、ハーフ&ハーフ継続。
以上です。
0ドル想定の予算を入れることで、リピート益を引き出して使うスタイルの運用にすぐ突入できる天然ガスCFD。
為替のリピート設定で0ドルを想定するのは困難で、レンジアウトで含み損が大きくなっているタイミングで口座からお金を抜き出すのは不安だと思います。
私は、リピート売買の分散先に天然ガスCFDを選び、優先してリピート益を引き出す口座として使おうと思っています。
0ドル以下のレート提示はないという回答を得られた(記事作成時)DMMで運用を続け、収支も公開していこうと思います。
質問等ございましたら、コメントフォーム・Twitter等で受け付けております。
激しい値動きの天然ガスCFD!