全国2兆人の代用有価証券FXファンの皆さんこんにちは。
多いな・・・
株価が急落するときは円高に振れるはずだから、所持株・ETF・投資信託をauカブコム証券の代用有価証券制度を使ってFXの証拠金にして、円売りの手動トラリピを行えば、
① FXのための資金が要らない
② 株価が下落するときにFXで利益が出るから、資産を守ることができる
③ 手動トラリピ益で株を買い足すことができるから、利益の再投資が捗る
④ 仮に株価が元に戻らなくても、株の配当・手動トラリピの利益で少しづつ資産を回復できる
という、あまり人気のない記事を書いています。
検索流入も全然ないよ!
・FX自体に拒否反応がある
・FXは大丈夫だけどトラリピが怪しい
・代用有価証券制度が意味不明
・吹き出しのキャラクターが邪魔
など、代用FXは魅力が伝わりにくいのが難点ですが、今回の株価の急落で感じたこと、実行したことについて、書き残しておこうと思います。
ダチョウの卵をゆでるのには、約4時間かかるよ!
代用FXユーロ売り手動トラリピのセット
何回聞いても分かんないよ!代用FX!
相場の上下の予想はせずに、急騰・急落したらどのように動くのかをあらかじめ想定しておくのが、代用FXの趣旨です。
実行手順は以下の通り。
① 現金・所持株・ETF・投資信託はすべてFX口座に入れておく。(FXの証拠金をできるだけ厚くするため)
② ユーロ売りFXの手動トラリピを運用する。(現在の私の設定はユーロ円売り・0.25円幅)
これだけ。次に、
A 平和なレンジ相場なら、トラリピの出番。細かい利益がコツコツ出る。現物株の配当・優待がもらえる。
一番いいのはこの状態!
B 株価が急騰して、かつ円安が進み続ける場合、株価の上昇によりFX証拠金評価額は増えるため、一定枚数までは売りトラリピポジションをとる。
私は、20円以上円安が進んでしまった部分のFXポジションは、現物株の1部を売却して現金を用意し、ロスカットする予定です。「今の価格から20円動いたらどれだけ損するか」が私のユーロ売りの基準です。
C 株価が急落して、かつ円高が進んだ場合、FXユーロ売りの決済益が出てくるため、その決済益でETFを購入。FXポジションは減るため、証拠金維持率は問題ない。
今回はCのパターン、円高・株安でした。
急激な円高・株安で感じたこと
コロナショックから始まる、急激な株価の下落・・・・と書きたいところですが、知識がないので書けません。
えぇ・・・・
いずれ訪れる株価の急落・急騰に備えるために代用FXを行っているため、起きた理由と時期は関係ありません。大切なのは、その時どう感じたか、どう動いたか、結果はどうだったか。次の大変動に備えてやれることはないか。それを整理することです。
2020年2月14日の日経平均の終値23687円から、3月13日の17431円までの実績値で解説します。
1か月で6000円以上下がってる・・・
2020年2月14日の株の含み損は約20万円でした。
この含み損20万円があっという間3月13日には約120万円に膨れ上がります。
FX開始1か月で100万円損をしたことがあり、レバレッジを効かせたFXの怖さは知っているつもりでしたが、現物株で同じ目に合うとは思いませんでした。
FXだけでなく、株の方も油断できない。
FXと違い現物株の方にはロスカットがないため、株価急落による焦りはありませんでした。予定通り円高と株安が同時に進んでいたからです。
ユーロ売りFXの方は決済が増え、ポジションが軽くなり、維持率が高くなるはず。
ですが、ユーロがあまり下がらない。
ドル円
ユーロ円
高値から10円下げた後、6円戻ってくるトラリピ派大興奮のドル円。
それに対し、5円しか下がらず踏ん張るユーロ円。すぐ元の位置に戻るユーロ円。
ユーロ円が下がらないまま株価が大幅に下落しているため、代用株の評価額が下がり、FXの維持率が下がってきました。まさかのピンチ。
円高株安とは限らない。
実は、「円高株安とは限らない」点に関しては、対策を打っているつもりです。
まず、FXの運用方法を手動トラリピにしている点。
今回のユーロ円の値動きのように、一度下がった後すぐに値を戻した場合、ユーロ売りポジションを持っているだけでは意味がありません。
利確ができてないからね。
どこかで利確タイミングが必要だから、値動きを確実に利益にするため、手動トラリピを行っています。
そして、相場の急騰・急落時には激しい上下の値動きも発生するから、手動トラリピの効果は高まります。
0.25円幅の手動トラリピでも、ひと月の利確が154回。26万円の確定利益!
1日に1回も刺さらない日もあるのに!
3月9日~13日の1週間だけでも83回の利確がありました。
ユーロは元の位置に戻ったけど、26万円の確定利益は手に入れたんだね。
円高株安ではない場合でも、相場が荒れているなら手動トラリピは頼りになる。
激しく相場が動く場合、1分経たずに次々と約定通知が来る場合があります。手動トラリピなので、0.25円幅のトラリピでも指値注文の立て直しで相当忙しくなるのですが、これも対策を講じています。
私の手動トラリピ設定は、現在レートの0.25円上の新規売り注文と、0.25円下の決済買い注文の2つだけを出しておくシンプルなもの。
上下どちらか一方の注文が引っかかれば、残りひとつの注文を取り消し。そこから上下2本の注文を出し直すだけです。
注文画面を見るだけで次の1手が分かり、注文の立て直しには慣れれば30秒かかりません。激しい値動きにも付いていくことができました。
仕事をしている間・寝ている間に値が飛んだことが数回ありましたが、売りポジションをもったまま下に飛ぶなら決済益が多くなるし、上に飛ぶなら余計な含み損のポジションを持たないという仕様です。
どういう事?
下の図では売り買いの説明が逆ですが、トラリピにおいてレートが逆行する場合は、余計にポジションを取らないほうが被害が少ないです。
下のほうに10本買い指値をおいても、急落で10本一気に含み損を持ったら意味がない・・・
指値注文2つだけでも激しく動く相場に付いていけた。
ここまでで、1か月で100万円増加した評価損のうち、25万円程度がカバーできました。あとはトラリピを続けつつ株価の戻りを待つのですが、まだやることがあります。
FX益を使ったETFの購入です。
初めは個別株をプチ株(単元未満株)で購入しようと考えましたが、ほぼすべての株が下落する中、銘柄を絞るのは私には無理でした。
優待も配当利回りも、目の前の大幅下落の前では全く魅力がありませんでした。「この銘柄は暴落の影響でさらに業績が悪化しないのか?」という疑念も出ました。
プチ株ですら購入をためらいました。
暴落中の個別株の選定は(私には)できない。
そこで、 iシェアーズS&P500米国株ETF (1655) の購入を決定。
信託報酬が安く、auカブコムでは(1655)の売買手数料は無料。1口2000円前後と再投資がしやすい。
為替ヘッジなしの外国株ETFだから、円安に戻ったときに少しだけ為替差益が乗ります。
株価がいずれ戻ることを信じて、トラリピ益をETFに変え、さらなる利益を狙います。
今はETFを購入しておき、本当に欲しい銘柄があるなら後で必要なだけETFを売却して、その資金で優待株や高配当株を購入する、という作戦も取れます。
売らないつもりで優待株を買うなら、いつ買っても一緒じゃない?という判断だね。
トラリピ益の再投資はETFが分かりやすい。ETFは買ったら放置でいいから。
カブコムでは、例えば3月9日(月)に発生したトラリピ益は2営業日後、3月11日(水)にFX口座から取り出して株の購入代金にできます。
3月11日(水)にそのお金でETFを購入して、そのETFが代用可能になるのは2営業日後の3月13日(金)です。
意外と再投資までにタイムラグがありますが、これはカブコムの口座にトラリピ益数日分の現金を用意しておけば済む問題です。
3月9日
買い iシェアーズ米株ETF(1655) 4口
今日は現物株の含み損がさらに180440円拡大。
抵抗する代用FXユーロ売り手動トラリピ益は42621円。
今日は21%程度、株の損失をカバーしてくれました。この現金を使ってETFを買います。
追加入金をせずに次の手が打てるのが強み。— シダ植物/代用FXブログ (@bonyari_blog) March 9, 2020
私も個別株購入用に現金をいくらかとっておきましたが、「明日、さらなる株の暴落が来るかもしれない」ため、個別株の購入どころか、ETF購入量・金額の判断すらつきませんでした。
トラリピ益の分だけETFを買うという、口座への追加入金が不要で、再投資に使える金額が決まっているのは、やや安心感がありました。自分の性格に合っていたと思います。
この部分だけなら、代用有価証券制度は必要ありません。トラリピ益を確認して、別の証券会社でその分だけETFを買いましょう。
「追加入金なしの再投資」に安心感があった。
注意・トラリピ益の再投資をトラリピで行うと、予定外のリスクを負うことになるよ!(体験談)
まとめ
個人の感想です。
① FXだけでなく、株の方も油断できない。
② 円高株安とは限らない。
③ 円高株安ではない場合でも、相場が荒れているなら手動トラリピは頼りになる。
④ 手動トラリピは、指値注文2つだけでも激しく動く相場に付いていけた。
⑤ 暴落中の個別株の選定は(私には)できない。
⑥ トラリピ益の再投資はETFが分かりやすい。
⑦ 「追加入金なしの再投資」に安心感があった。
やるべきこととか、あせらず動ける手順が整っているだけでも、暴落中の生活に余裕が生まれるね。
今後の展望
大混乱の相場の中、100万円の現物株の評価損のうち25万円程度をカバーした代用有価証券FX。
株はまだ「含み損(幻)」なのに対し、FX益は確定利益であるのが頼もしく、まだ余裕があります。
今後の展望は?
株価・為替が元に戻る場合は、トラリピ益に加え、底値で買ったETFの上昇分だけ利益が増えます。
株価・為替がそのままの位置でもみ合う場合は、トラリピ益が継続して出るため、トラリピ益の分だけETF購入を進めます。ETFの一部を売却して優待・高配当株を購入してもいいです。時間はかかりますが、いずれ挽回できます。
株価・為替がさらに下がる場合は、引き続きトラリピ益が大きく出るため、トラリピ益でETF購入を進めます。ユーロ売りポジションはすべて決済される可能性もあります。
残されたリスクは、為替は動かずに株価だけが下がり続けた場合と、株価の上昇が無いままユーロが急騰した場合。もしくはその両方が同時に起きた場合、FX口座に維持率不足が起きることです。
これに関しては現金の入金で解決する他に方法はなく、毎月の入金・ポイ活・節約などを絡めつつ、ユーロ売りポジションを持ちすぎないようにして運用したいと思います。
ここまでは大体予定通り!ここからの復活が代用有価証券FXの力が試される時!
過去最大級の値動きの中での感想・注意点でした。代用有価証券FXに興味を持った方の参考になれば幸いです。
特定の投資手法を推奨するものではありません。
追記・代用FXユーロ売りは、この記事の後約1か月で資産を元の水準まで回復させています。
こちらの記事も参考になればと思います。
コロナショックに耐えたのはauカブコムの代用有価証券FX!
ユーロだけ急騰すればいいのに!と思った方は下のボタンをクリック!私が悶絶します!