先に結論!
分かりません。
持っている株をFXの証拠金として差し入れることが出来る、代用有価証券制度(株券担保サービス)。
代用有価証券FXって何?という人はこちらの記事
FX運用中の含み損も代用した株で耐えることが出来るから、含み損を抱えながら細かい利益の繰り返しで収支のプラスを狙うリピート系売買との相性が抜群。現金0円でFX運用が可能です。
⇒1000通貨からの代用FXならauカブコムFX
⇒1万通貨からでスワップが魅力的なDMM FX
⇒1万通貨で自動売買ができるマネーパートナーズ
ただし、株の下落リスクとFXのリスクを同時に抱えるから、資金管理には注意が必要。
せっかく買った株を、FXの損失で失いたくない!
今回は、具体的にどのようなトラップを敷けば損失を抑えられるのかを徹底的に解説します。
リピート売買のデメリットも確認できるので、FXのみ運用する場合にも参考になると思います。
気になるところに目次で飛んでください。
リピート売買のデメリット
毎日の利確が楽しいトラリピ・手動トラリピなどのリピート売買。
レンジ相場の時はウハウハですが、レンジを外れたときの資金効率の悪さがデメリットです。
仮に、ドル円の買いトラリピを、2円毎に1万通貨ずつ展開した場合を考えます。(1万通貨当たりのポジション証拠金は5万円とします)
20円の円高に対して、10本の買いトラップで追いかけてみます。
100万円の含み損と、50万円のポジションを建てるための証拠金。加えて、1円の円高が進行する毎に10万円も増える含み損。
レンジを外れたときのダメージが大きすぎます。
この状況に対し、
「ロスカットされないような十分な証拠金を入れる」
「1000通貨ずつにする」
というアドバイスは、レンジを外れたリピート売買の効率の悪さを解決しているわけではないので不十分です。
確かに。追加入金をするなら、資金効率は悪化しているという事になる。
ポジションを減らしても効果が薄い
レンジ外れの効率が悪いのなら、途中から買いトラップを仕掛けない。相場を追いかけないようにしてみると、こちらも実はイマイチです。
ー20円までを10本のトラップで追いかけるのではなく、ー10円まで、ポジションを5本でトラップを仕掛けるのをやめる場合。
必要資金が減って、安全性が高まったように見えますね。
いいえ。
ポジションを半分もあきらめたのに、含み損が100万から80万円まで。少ししか減っていません。
原因は、レンジ上部で大量に発生してしまう含み損です。
?
ー20円の時の、10本のポジション・100万円の含み損のうち、80万円はレンジ上部で発生します。レンジ下部でポジションを節約しても効果が薄いうえ、リピートも発生しません。
含み損の大きさと、さらに円高が進んだ場合の含み損の拡大がまだ気になります。
リピート売買で発生した利益の再投資をトラップや通貨ペアの追加によって行う場合、この欠点は放置しておいてもいいでしょうか。
手詰まりだからデメリットに目を瞑るのかよダメブロガー!
これらの問題を、1枚の売りポジションと、代用FXの特性を使って解消します。
米国株ETFの代用とドル円リピート
auカブコムFX で1000通貨単位で運用する場合は予算は10万円、 DMM FX 、マネーパートナーズ で1万通貨の場合は予算は100万円です。
特定の銘柄を推奨する訳ではありませんが、代用に使う株は、
iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF (1655)
auカブコムFX なら、信託報酬も低く、つみたてNISAの対象銘柄にも選ばれている
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(一般型)
も代用できます。(※NISA口座の投信は代用不可)
双方とも分散が効かせてあって、リピート益で少しずつ追加購入できるのが魅力です。
米国株が今後伸びるかどうかは一旦置いておきます。
FXの運用法は、売りポジションを1枚だけ持った、ドル円の買いリピート。
今回は1万通貨・2円幅・2円利確のトラップで解説します。
① 現在値で1枚の売りポジションを持つ。
② その下に2円幅の買いトラップを4枚。
③ 通常時は買いリピートを楽しみますが、-10円の円高になった時点で売りポジションを利確。
買いポジションの下2つを損切りします。
買いポジション4本のうち2本を処分したおかげで、円高が1円進むごとに含み損は2万円しか増えません。
開始時より円安方向ではリピートができませんが、代用している米国株ETFは、円安時には為替差益で評価額が上がります。円安・ドル高の時に評価額が上がるので、運用通貨ペアはドル円です。
100万分の株は、代用評価額は70万。かなりの余裕があります。
試しに20円、円高にしてみましょう。
3種類のトラップの比較です。
途中でポジションを整理すれば、買いトラップでどこまでも追いかけた場合と比べ、口座の維持に必要な資金が7割以上減少し、さらなる円高に対するリスクも8割減少しています。
株の配当・成長が期待でき、追加資金なしでFX運用ができるのだから、リピート売買が苦手とする局面ではFXから距離を取ります。
代用FXは株がメインで、リピートが決まればラッキーくらいの感覚です。
「2円幅のリピートかよ!」と思うのは、FXメインの思考になっているからです。
100万円の株に対して1回でも2万円のリピートが決まれば素晴らしいね!(1655)に再投資してさらに増やしたい!
最初に持つ売りポジションのスワップの関係から、私はDMM FX でドル円の売買をはじめました。
さらに、毎月のETFの積み立ても同時に行う事にしました。
所持株100万円に対して上記のー10円までカバーするブロックを設置し、所持株の増加に応じてブロックを増やせば、将来的にかなりの広範囲をカバーできるからです。
トラップ幅を狭くしてもいい。それまではレンジ外れでリピートがなくてもガマンです。
株とFXのダブルのリスクの話はどうしたのか。「今後も米国株が伸びる」は希望でしかない。
それは、既にある程度解決しています。次の項目を読みましょう。
必要証拠金が増えにくい設計
代用有価証券FXは、株の下落とFXの含み損の拡大のダブルのリスクが心配でした。
では、今回の売り1枚・買い4枚・ドル円がー10円で買いポジションの半分を手放すリピート。
運用開始時から-10円、ポジションを処分する直前の必要証拠金と、ー20円まで追い詰められた時の必要資金の差を見てみましょう。
※DMMでは両建て分は売り買い両方にポジション証拠金が必要です。下の図はDMMの例です。
売り1・買い2を処分したときにポジションを持つための証拠金が浮くから、ー10円から更にー10円レンジアウトされても
拘束資金はあまり増えません。
リピートが1度もない場合の試算で興奮する!
もう一度確認すると、代用有価証券FXは、株の下落とFXの含み損の拡大のダブルのリスクが心配でした。
レンジアウト後、さらに10円深堀りされてもFXの拘束資金があまり増えないのなら、ダブルのリスクは大幅に軽減。
ー10円からー20円の間で代用FX口座が追い詰められるとするならば、その原因は株価の大幅下落による代用株の評価減ですね。
だったら、万が一の場合の追加入金で買うのは株。
下落した株を買って代用、FXの証拠金維持率もついでに回復させる作戦が取れます。
激アツ展開!
2万通貨しか持っていないから、10万円入金すれば、5円程度の円高に耐えられますね。その間にじっくり株を吟味しましょう。
FXのみの運用だと、緊急時の入金はロスカットを防ぐためだけのお金になってしまいがち。
しかし今回の記事では緊急時=株が安いという好条件。欲しかった優待株や高配当株の購入もアリです。
100万円のETF・投資信託に、1万通貨の売りと4万通貨の買いトラップを乗せて、緊急時に株を買う予算10万円。
10万円の予算の人は、10万円のETF・投資信託に1000通貨の売りと4000通貨の買いトラップを乗せて、緊急時に1万円。
あくまでもメインは株・リピートにはこだわらない姿勢を取ることで、100万円の運用方針としては上々だと思います。(個人の感想です)
個人的なイメージは下の図。
FXには直近レートから-10円の価格帯でのリピートしか期待していなくて、あとは無視して株を買うというイメージです。
200万円の予算が確保できれば、別の価格帯にもう1セット、「売り1買い4」を設置できますね。
まとめ
運用のはじめかたは以下の通り。
① 100万円予算の場合はDMM FX ・マネーパートナーズ
10万円予算の場合はauカブコムFX を開設
② 入金してETF(1655)などを購入・代用
(上図はDMM FX )
③ 成行で売り1か所、2円間隔で買い4か所にイフダン注文
④ 決済通知が来たら同じ注文を発注し直す
⑤ -10円で売り1枚と買い2枚を処分
以上です。
幅広のトラップだから、自動売買の必要はない気がします。私は売りスワップの関係からDMM FX で慎重に運用をはじめました。
毎日の利確が楽しいトラリピ・トライオートを運用済みの人も、「株メイン・幅広トラップ」でのんびり運用できる代用有価証券FXを検討してもいいと思います。
ご意見・ご感想をお待ちしています。
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