先に結論!
持っている株をFXの証拠金として差し入れ、現金を使わずにFX運用ができる「代用有価証券制度」。
auカブコムFX ,マネーパートナーズ ,DMM FX で運用できます。手動トラリピ等のリピート系売買と組み合わせると、株の配当・優待・値上がり益を手に入れながらFXリピート益を手に入れ、さらにそのリピート益で株を購入できるという再投資のループが完成します。
詳しくはこちらの記事で。
代用FXの利点は、FXのLot数を増やさなくても再投資が加速できることだよね。
とはいえ、株価が急落してFXの証拠金が目減りしてしまったり、運用している通貨ペアの急騰・急落によって維持率がピンチになったときの対処法も覚えておきたいところ。
今回は、代用FXのFXポジションの損切り手法・損切り後の運用法の解説です。
含み損の大きい方と小さい方、どっちのポジションから切る?
具体的に、120万円の予算でトラリピ・手動トラリピがピンチになる場合を考えてみます。
ユーロ円売りで、1円毎に1万通貨のトラップを仕掛けて、ユーロが10円上昇してしまった場合の保有ポジションの状況はこんな感じ。
10円逆行されてしまうと、所持している売りポジションは11万通貨。
含み損55万円の他にポジションを持つための証拠金55万円が維持率を圧迫し、ユーロがあと0.9円上昇すると維持率は100%を切ります。
不安で眠れない!
この事態に対し、取れる手段は3つ。
① 追加入金
② 全決済
③ 一部損切り
そもそもの当初予算からズレ始めた手法に対し、①の追加入金で対処は有効性が疑わしい。
リピート売買を続ける意思がある場合は②の全決済はもったいない。
という事で③の1部損切り手法について考えます。
55万円の含み損のうち、10万円だけ損切りする場合、あなたなら含み損の大きいポジションと小さいポジションのどちらを切るでしょうか。
大きな含み損を見たくないから、含み損の大きい方!
比較してみましょう。
含み損の大きいポジションは1万通貨。含み損の小さいポジションは4万通貨の処分ができます。
どちらも損失が確定したのは10万円ですが、含み損の小さいポジションを複数切ったほうがポジションを持つための証拠金の方に大きな空きができ、維持率は大きく回復します。
維持率100%を割るまでの距離が延びるのは含み損の小さなポジションを複数切ったほうです。
含み損の大きな方から先に切りたくなるけど、あと○○円上昇した場合の脅威という点では、遠くにある1万通貨と近くにある1万通貨は同じだよ。
10円逆行した後でも、さらに4.3円の余裕ができるとは・・・!
ロスカットまでの距離の伸びは、入金が間に合わない場合や、冷静になって対処を考えたいときにも有効な手段になるはずです。
トラリピ公式のこちらのページでは「経済効果の観点からはどちらも同じ」という事でした。
心理的な面からはどうでしょうか。
トラリピ経験者は、○○ショックの時、相当焦ったのではないでしょうか。全決済を考えたのではないでしょうか。新たに入金した金額と同等の金額の含み損が数日で発生したのではないでしょうか。
私はすべて経験しました。
まずは一旦落ち着くための含み損が少ない方からの複数ポジション決済は、検討の価値があると思います。
特に代用有価証券FXにで株をFXの証拠金とした運用を行っている場合、塩漬け株の損切りや、利確タイミングと合わせることで被害をさらに抑えられます。
私は円安に強い外国株ETFと、円高に強いFXユーロ売りを組み合わせています。
次の項目では損切りからの復活手法を紹介します。
一部損切り後のトラップの仕掛け方
個人の感想です。
含み損の少ない売りポジションから順に損切りしたことで、現在レート付近にトラップのスキマができました。
では、そこに0円で買いリピートを差し込んではどうでしょうか。
さらなるユーロ上昇に対するリスクは増えない。新たな証拠金もかからない(両建て証拠金のかからない業者の場合)。現在レート付近をウロウロすれば利益になる。
売りポジションの方がはるかに多いから、ユーロが下がれば含み損は減る。
一番上の売りポジションはホールドするといいよ!
もしも10円上がった後で10円下がった場合も、大きな損切りはしなかったから後悔も少ない。
一番上でホールドしておいた売りポジションが損切り金額以上の利益を上げていて、運用通貨数も減っている!
そもそもピンチに陥ったのは通貨量が多すぎるからなので、1万通貨売りの折り返しは5000通貨買いにしてみました。
損切りした分も回収できて、運用する通貨数も減らせるから、立て直し策としては上等ではないでしょうか。
差し込んだ買いリピートの決済が順調なら、買いリピート益の分だけさらに売りポジションの損切りを進め、運用中の通貨ペアからの完全撤退を早めることもできます。
代用有価証券FXの場合は、株からの配当でマイナススワップも覆せるよ!
代用有価証券FXは配当でも維持率回復
株をFXの証拠金にする代用有価証券FXの場合は、一部決済によるロスカット距離の伸びにはもっと大きな意味があります。
ロスカットによる全決済さえなければ、毎年の株からの配当が維持率の回復を助けてくれるからです。
トラップが想定レンジを抜けてしまい、新たなトラップを建てたくない場合でも大丈夫。配当によって時間経過で維持率は回復します。
減配・無配になった銘柄や優待廃止になった銘柄などがあれば、それを売却してFXポジションの損切り資金に当てれば良いかと思います。
もちろん、簡単にはロスカットに近付かないような低リスク運用が一番効果的ですが、万が一の時の対策が取りやすい手法を採用したいですね。
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