先に結論!
2023年9月からのくりっく株365・ナスダックCFDリピートは、
買い2口ホールド・売り3口リピートのブロック制で運用。
1ブロック当たりの予算は6万円!
図1
指数の上昇に応じて同様のブロックを上部に追加。
売りポジションの量は、指数の大幅上昇でも含み損が大きくならないように調整。
指数の上下の動きから、純粋にリピート益だけを抽出することを狙います。
図2
さらに、上昇後の急落に備え、下の図3・右のように上部2ブロックより下のブロックは決済注文を解除。
指数が元の価格に戻るまで、リピートはせずに金利を受け取りながら回復を待つ選択を取るとともに、リセット時に大量の損切りが出ることを防ぎます。
図3
勝てる設定より、大負けしない設定。
リピート系として旨味の少ない部分にはあえて手を出さず、「上昇しつつ上下にうねる」部分のみを狙い撃ちます。
図4
NASDAQリピート単体で無理に毎日の利確を目指すものではなく、得意な場面でのみ大活躍してもらう。
そんな運用を目指します。
想定ブロック数は予算6万円×5ブロックの30万円。
従来のNASDAQリピートの「指数の上昇を想定しているのに、なぜか下落方向へのトラップが豊富に存在し、それを大きな資金で耐える構造になっている」
そんな矛盾に、「不必要な部分ではリピートを止める」という方針で臨みます。
全くわかりません。
なお、手数料の節約のため、自動売買ではなく一本ずつイフダン注文を入力する形式を想定しています。
代用FXの資金を一部流用するならauカブコム、手数料最安ならひまわり証券が検討対象になると思います。
記事作成時では、NASDAQ1口あたりの手数料はマネスク33円・ひまわり15円・カブコム16円です。
トラップ本数も少なく、金利に関してはどの証券会社でも一緒なので、お好みの証券会社で運用しましょう。
ひまわりはスマホアプリがないけど、スマホからでもサクサク動きます。カブコムは取引画面までたどり着くのに時間がかかるのが難点(個人の感想)。
運用に対する考え方も含めて、順を追って解説します。
個人の感想です
1ブロック目 買い2ホールド・売り3リピート
早速、運用手順から説明します。
まずは1ブロック目。
運用を開始する地点を「初期値」とします。
まずは買い2口を成行でホールド。
私は15,300ポイントのあたりから始めました。
下はひまわり証券の操作画面です。
設定画面で「ナスダック100(2024年)」だけを表示にすれば画面がスッキリします。
次に、そこから約+200・+400・+600のところに
利確幅600・400・200の売りのイフダン注文を3つ入れます。
予定損益のところを確認すれば利確幅が間違っていないかチェックできますね。
後は利確があるまで放置。これだけです。
買い2口が先!管理するトラップは売り3つだけ!
3つの売りトラップでリピート益を積み重ねていくことになります。
ひまわり証券の株365にはスマホアプリはありませんが、スマホ画面からの操作画面は3つのタブで
「現在価格」「保有ポジション」「注文状況」が確認できてわかりやすいです。
下のような形になっていれば成功。
色分けがいいね!
今回は自動売買を想定していないので、決済があったら同じ場所にイフダン注文を入れ直します。
同じレートを何度も上下して欲しいですね。
前回の記事では買い3口のホールドでしたが、毎日発生する金利負担を軽減し、暴落時の耐性も大きく上げるために買いは2口としました。
今回の、買い2売り3設定1ブロックの性能を確認しましょう。
ブロック下抜けに関して
1ブロックの予算6万円は、約3000ポイントの下落に耐えられる金額になっています。
下抜けしても焦らずに対応できますね。
全てのトラップをまとめて予算○○円と考えるよりもわかりやすくて気に入っています。
ブロック下抜けに関してはあまり複雑ではないと思います。
「3,000ポイント下落で1ブロックだけ損切りをする」みたいな目安にもなるよ。
ブロック上抜けに関して
ブロック上抜けに関して確認しましょう。
今回の記事のトラップは、初期値から+600ポイントまで到達すると
・買い2口・売り3口
・含み益6,000円
・売りの方が多いので毎日の金利がもらえる
・下がればリピート益発生
という、指数の長期停滞・ヨコヨコに強い状態になります。
くりっく株365の証拠金ルール「両建て分の証拠金は不要」により、建玉証拠金も1枚分しかかかりません。
上抜けブロックはある程度放置しておいても大丈夫な状態になります。
売りが1枚多いなら指数の上昇で損するだろ!
その通りで、初期値から+600ポイントのブロック上抜けで発生した6,000円の含み益は、さらに+600ポイントの上昇で無くなってしまいます。
それを考慮に入れて2ブロック目以降の設定を解説します。
構造は単純。指数の上昇を追いかけながら同じ設定のブロックを積み上げていくだけです。
2ブロック目・3ブロック目以降(指数上昇)
指数が継続して上昇した場合は、600ポイント上昇する毎に同じ設定のブロックを追加していきます。
買い2・売り3で、売りのほうが1枚多いブロック設定は、指数の上昇時の損失が気になりますが、仮に3,000ポイントの直線的な上昇を考えた場合でも、5ブロック積み上げてトータル含み損は-3万円だけ。
途中のリピートや、上抜けブロックから発生する金利で挽回できそうな額です。
今回の設定は「指数の上昇より、純粋なリピート益で利益を上げていく」というコンセプト。
「リピート益を引き出しつつ運用できて、リセット時には含み損が少ない状態での全決済を狙う」ことが目的です。
直線的な指数の上昇を狙うなら、リピート系以外の選択肢もあるはずですよね。
いったん上昇した後で下げたら同じではないか。
特殊設定みたいなフリをするな。
その通りですね。
「指数の上昇に対して買いリピート」の危険性も含めて確認していきましょう。
上昇=買いトラップは疑問?
単純な買いトラップも、売りを含めた買いトラップも、指数の下落によって含み損は増大します。
指数が運用来の最高値を更新。そのあと初期値付近に戻った場合を考えます。
指数が3,000ポイント成長したとしても、その後元の位置に戻れば含み損は大きくなり、上部で持ってしまった買いポジションからは毎日金利を取られてしまいます。
年初来高値を更新しても、リセット時の状況によっては損をしてしまう可能性がある、というのは大きな弱点ですね。
「あまりに高い値では買いトラップを止めればいい」という意見もわかりますが、そうなると「長期的な上昇を見込んだNASDAQリピート」を選択した理由が無くなります。
「あまりに高い値」とはどこなのかという問題もあります。
「指数の上昇→買いリピート!」という構造は少し乱暴ですね。
日々のリピート益だけ盛んにアピールしてリセット時はゴニョるわけにはいかないな!
リセット付き商品に対して、単純な買いトラップは不安な点が多いことが分かりました。
必要なのは「上昇にはついていくけれど、下落時のダメージが低い」設定であることが分かります。
次の項目に進みます。
NASDAQリピートの旨味だけ手に入れる
「ここで、NASDAQリピートのどこに期待をしているか」という視点に戻ってみましょう。
おそらく、運用開始時のイメージは以下の図のような感じだと思います。
上昇しつつ、上下のうねりを取ること。
上昇した後の下落は、本来狙ってはいないゾーンですね。
「毎日の利確の楽しみ」と「含み損の軽減」のどちらを取るかを考る場合、私は含み損軽減の方を取ります。
リピート系は他の商品にも分散しているからです。
特定の設定単体での収支や毎日のリピート益にこだわりすぎて、取らなくてもいいリスクを取っている可能性はないでしょうか。
「上昇とうねり。それ以外には手を出さない」という方針を実現するのに、私は「リピートするのは上から2ブロック」を採用しようと思います。
具体的には、指数の上昇によって3ブロック以上積みあがった場合、上部2ブロックより下は決済注文を取り消しておく。
買い2・売り3なのだから、下落には強い耐性(というか利益)があります。
3,000ポイント上昇からの半値戻し程度も余裕。
撤退しやすい!
年間でのリピート益が3万円にも満たない場合はあきらめましょう。
少し複雑な解説になりましたが、普段管理するのは上部2ブロックの売りトラップだけ。
大きめに指数が下がった場合はリピートがなくてヒマになる可能性もありますが、防御優先です。
勝負ポイントとして、急落時は売り方向の利確だけを行って値戻りを待つ手もありますね。
1ブロック当たり3000ポイントの下落に耐える予算が用意されているからだな!
急落時の興奮ポイントもあるということで、私は今年最大で5ブロック程度、資金を6万円ずつ随時投入していこうと思っています。
始めた途端に激下げしたらどうするんだよ!積み上げたブロックがそもそもないだろ!
その通りですね。
始めた途端に激下げした場合も想定して予定を組んだ方がいいと思います。
始めた途端に大きく価格が下落した場合
「指数の上昇に応じて買い2・売り3のブロックを積み上げていき、上部2ブロックのリピートを狙い、下部のブロックは金利をもらいつつ待機」
この運用でも、ブロックを複数積み上げる前、開始直後の3000・4000ポイントの下落では大きな含み損が出てしまいます。
その事態に備えて、初期値から下に下げ始めた場合、1ブロックの幅を広げ、買い2口をなかなか持たないようにするのが効果的だと考えています。
下の図のように、2個目の買い2口は600ポイント下。3個目の買い2口は1800ポイント下・・・と、ブ積極的に買いポジションを持たないようにし、売りトラップのトラップ幅・利確幅をかなり大きく広げ、確実に含み損を抑えます。
ポジションを持たないのが一番安全!
無事に指数が元に戻ったら、幅広の下部ブロックは上抜け次第解除(利確)しましょう。
「機会損失」「全然リピートしない」という意見もあるかもしれませんが、その状態のNASDAQで無理やりリピートをする必要はあるのでしょうか。
大きく下げた指数に対して、逆張りナンピン手法でついていく必要はあるでしょうか。
狙ってもいないゾーンに予算を割く必要性はないという判断から、私は「下落には付き合わない」という選択をしようと思います。
株価指数が大きく下げるなら、他の運用もそれなりにピンチになっている可能性もあるよ。
「欲しくもない商品は買わない」の精神ですね。
もう一度下落時の図を確認すると、初期値から4,000ポイント程度の下落で、保有口数は計8口。
このくらいなら、「リセット時に全決済して次年度商品に持ち直し」の選択肢も現実的になってきます。
1ブロックの下落想定は3,000ポイントだから、3000ポイント以上下落したブロックは次年度に引き継がないというルールも選択できます。
指数の下落に関する個人の見解は以上です。
NASDAQリピートまとめ
大幅下落にはついていかない、2024年度のNASDAQリピート設定のまとめです。
① 1口あたりの取引手数料の安い口座を用意
・auカブコム、ひまわり証券など
② 6万円を入金、運用開始地点で買い2口をホールド、売りトラップ3か所セット
③ ブロックを上抜けしたら次の6万円を入金、同じ設定のブロックを積み上げていく
④ 上部2ブロックより下は売りトラップの決済注文を解除。急落に備える
買い2・売り3のブロックを全決済するのではなく、売りが1枚多く金利がもらえる状態で保持なので気を付けましょう。
元の価格に戻ってくるまでのんびり待つよ!
NASDAQリピートの出番ではないね!
⑤ 開始直後の大きな下げにはあまりついていかない。
下落後の回復で上抜けしたブロックは決済(利確)。
以上です。
指数の上昇とうねりに期待するから、不利な状況では参戦を見送るスタイルの運用法の提案でした。
リピート売買は、レンジ端での含み損が非常に大きな運用法です。
予定以上の入金を行わないスタイルの慎重なリピート運用も練習しておきたいですね。
最初の2ブロック・12万円を入金して開始します!
2024年リセットのNASDAQ100は、
2023年9月11日(月)取引開始
2024年12月19日(木)最終取引日
です。
取引日・取引ルールに関しては、東京金融取引所の公式HPをご覧ください。
https://www.clickkabu365.jp/newsfile/article/20230810-01
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