先に結論!
マネースクエアの「トラリピCFD・NASDAQ-100」を、
買い3口ホールド・売り3口リピートを1ブロック(予算10万円)とした設定で、リピートを決めながら指数の上昇も狙う!
リセット時のポジション管理も楽。
そんな記事です。

もう少し詳しく。
構造は簡単。成行注文で3口買いを持ってから、初期値より上にリピートイフダン注文を3本建てるだけ。予算に応じてブロック数を増やしていきます。


指数の上昇を期待した利幅広めの買いのホールドと、上昇中のうねりを売りリピートで取りに行くスタイル。


2023年は、30万円入金・約25万円の利益で、買いポジションがすべて決済された状態で運用を終了することができました。
運良く、NASDAQが継続して上昇してくれているおかげではありますが、なかなかの成績。
なぜこのトラップの形になるのか、狙いとそのポテンシャルを解説します。
気になるところに目次で飛んでください。
トラリピCFDは「NASDAQ-100」が魅力的
マネースクエアが提供する、株価指数を使った自動売買トラリピ×くりっく株365 。
その中でも魅力的なのが、1口約6,000円から(記事作成時)の証拠金で仕掛けられる「NASDAQ-100」です。トラップを複数並べるなら、証拠金の安さは必須。
しかし、証拠金は安いものの、評価損益は指数の10倍の値動き。
レートが1000ポイント逆行すれば10,000円の含み損。将来の値上がりが期待できるとしても、無計画に大量のトラップを仕掛けるわけにはいきません。
公式ホームページやブログ等の推奨証拠金を根拠にするのではなく、自分で必要資金を判断し、納得した上で運用をはじめたいところ。
公式ページでは「おためし50万円」「おすすめ100万円」「ゆったり200万円」の3つの戦略が紹介されていますが、今回はより始めやすく、かつ慎重に運用できるよう、10万円からブロックごとに資金管理する運用法を提案したいと思います。
最終的には、下の小さな図だけで納得できる内容にします。





大丈夫なのか。
具体的な解説に移ります。
買い3口ホールド・売り3口リピート!


早速、発注の仕方を解説します。
最初の入金額は1ブロック10万円。余裕があるなら数ブロック分あらかじめ入金しておいても良いと思います。
運用開始時に、まず3口の買いポジションを成行注文します。




次に、3つの売り注文。
それぞれ利確幅が違うので「リピートイフダン」で1つずつ発注します。
一度注文すると自動でリピートしてくれるので楽ですね。






イフダン注文が3つ発注できていれば成功です。
仮に、現在の価格が14,000なら、
まず14,000で成行買い注文を3口成立させ、
売り新規 14200 決済 13600
新規 14400 決済 14000
新規 14600 決済 14400
3本のリピートイフダン注文を出します。



初めての注文は不安だからね!少しずつ確認しながら発注するよ!
トラリピ(FX)口座をお持ちの場合も、口座開設が必要です。
成行で買いポジションを持ってから、その周囲に売りリピート注文を出す。というルールが分かったところで、10万円・1ブロックの性能を確認しましょう。


まず、指数の上昇によるレンジ上抜けについて。
ひとつのブロックは、初期値から+600ポイントで買い3枚・売り3枚の同枚数になり、トータル含み益が12,000円になります。
これ以上レートが上がっても含み益は12,000円のままなので、好きなタイミングで買い3口・売り3口を決済しても大丈夫です。
ブロックを上に抜けたら12,000円。その途中で指数が上下していたら追加でリピート益もゲットといったイメージです。



最大でも買い3・売り3だから、「売りが怖い」ということはないよ!
長期的な指数の上昇を期待するナスダックトラリピでは、収益の柱はこの12,000円になります。
「忙しくてブロックを解除するヒマがない。リピート売買は基本放置するつもりだ。」と感じる方も安心してください。一度ブロック最上部まで到達した場合、下に抜けてもリピート益が最低12,000円発生するようなトラップになっています。





下がっている間に揉みあってもいいね!
次に、「なぜ買い3口だけではないのか」を解説するため、トラリピCFDの証拠金・調整金ルールを確認します。
トラリピCFD(くりっく株365)の証拠金などのルールは、
「両建て分の証拠金は不要」
「売り買いのポジションは配当・金利が同一」
「建玉整理を使えばスプレッドの2重負担も避けられる」
という特徴があります。
※建玉整理・・・売り買い同枚数のポジションを、スプレッド負担なしで決済すること。スプレッドの分だけお得。
※ 追記 建玉整理はPC版のみの機能で、PCアプリが見にくいので私は使っていません。スマホアプリだけで完結させています。


マネースクエア公式ページより引用



一般的なFXの両建てと違って、買い3売り3なら建玉証拠金は0枚分。売り買いの調整金(スワップのようなもの)も同額で負担なしだね。



必要証拠金を消滅させるとは!
各ブロックは、上抜けしたら12,000円の利益となり、さらに買い3売り3のブロックは長期保有に証拠金・調整金の負担はなし。その状態でトラップを稼働させられます。
つまり、上に抜けたブロックは積極的に利確してもいいし、自動売買に任せてもいいですね。
各ブロック、約3000ポイントまでの下落に対して耐性があるので、ブロック上抜けの決済益や売りリピート益は口座から引き出します。



リピート益でNASDAQ系の現物株を買う手もあるね!
個人的に、米国株などの積み立てとNASDAQトラリピの買いの同時運用は、暴落時にどちらの口座でも資産が減るため控えていましたが、売りでのリピート益を狙う設定との組み合わせなら魅力があると判断しました。
ここまでで、ブロック上抜けに不安がなく、下落時にはリピート益を狙えることが分かりました。
次に、ブロックを大きく下抜けした場合を考えましょう。


繰り返しになりますが、ブロックの下抜けに関しては、各ブロック約3000ポイントの下落に耐えられます。
NASDAQ100の、年間高低差の平均がおよそ3300ポイント。
(マネースクエアキャンペーンページ)より
1ブロックあたりの予算を広めに取っておき、3000ポイント下落するまでに、次の10万円の投入か、撤退かを落ち着いて決定するのはどうでしょう。



始めた直後に急落か起きても、入金額とポジション数が少なければ被害が小さいからね!


機会損失と感じる気持ちも分かりますが、指数が下がったことを確認してから次の10万円を投入して、下の価格帯で買い3口のホールドをした後で売りを発注、徐々に稼働可能な価格帯を広げていくのはどうでしょうか。
ブロックが増えてくると、売りトラップの管理が複雑になり、様々な利確幅がいろいろな価格帯で存在するので、自動売買のトラリピの強みが活きてきます。



細かい利確・大きな利確がいろんな価格帯で発生する状態に育てていく!
同じ3口で作戦を立てるなら、単純な買いトラップ3つではなく、10万円ごとに資金管理ができて、上下の動きがどちらも楽しめる左の形にしたいと思います。





将来の大きなうねりを取るなら左かもな!
少しずつ資金を投入するスタイルなら、トラリピが初めての方も不安が少ないと思います。
次の項目は、運用中のポジション管理の解説です。
急騰・急落時のポジション管理
指数が急騰・急落時のポジション管理の解説です。
価格の暴落に関しては前述の通り。3000ポイント下落する前に、次の10万円を投入するかよく考えてからお金を動かします。



あらかじめ大量のトラップを発注してしまうと、考えている間にも新規注文と含み損が増えてしまうかもしれないよ。
予算が無い場合は無理に買いポジションを持たないこと。
次の10万円を入金し、下の価格で買い3口をホールドしてから売りトラップを仕掛けましょう。(入金済みなら買い指値を置いてもいい)


ブロックをタテに連結してみると、いろいろな価格帯に様々な利確幅のトラップが存在することがわかります。


最初はリピート回数も少ないと思いますが、少しずつ、少しずつトラップ範囲を広げていきます。
10万円入金→3口買いホールド→売りトラップの順ですね。
指数が下落した場合の対処は「無理せず入金」で納得できたと思います。
次は指数が徐々に上昇してきた場合のポジション管理です。これも割と簡単。
レンジを上抜けしたボックスは12,000円の含み益を持っており、売り買いの保有枚数が同じなので保有中の証拠金と調整金はかかりません。スプレッド負担なしで決済してもいい、というものでした。
※建て玉整理はスマホ版ではできません。PCから操作してください。
スプレッド分お得になるだけなので、私は建玉整理を使わず、スマホアプリだけで完結させています。
ならば、指数が順調に上昇している間は、上抜けブロックは決済して、ブロックを使いまわして指数の上昇についていきます。





上抜けブロックは含み益・証拠金不要・金利負担なしだからね!好きな時に決済していい!
ちなみに、下記のリピート益の大部分は上抜けブロックの決済によって発生したものです。


私は最初20万円の入金からはじめ、運用開始後3ブロック分指数が下落したので10万円追加入金しています。リピート益はすべて引き出しながら運用しました。
追加入金が必要なのは価格が下落した時。指数が上昇している間はブロック予算10万円を使いまわして指数の上昇について行きます。
「一時的な大幅下落・停滞はあるかもしれないが、長期的には上昇を期待する」という、NASDAQトラリピのコンセプトとも合致すると思います。
注意・指数の上昇にしたがって、1ポジション当たりの必要証拠金は上がっていきます。また、急上昇の後の大暴落の場合、1ブロック10万円では不足の場合もあり得ます。
ブロックが増えるにつれ、1ブロック当たりの予算を、10万・12万・14万・・・と増やしていくのも有効だと思います。



米国株・ナスダック系の現物株を持っているなら、そっちを少し利確してブロックを追加する予算にすることもできる!興奮する!
10万円で1ブロック。指数が下がればもう1ブロック分の入金を検討。上がればブロックを上に建て直して予算を使い回す。予算以上のブロックは持たない。リピート益は引き出し可。
長期運用の方針を建てたところで、つぎはリセットの乗り越えかたの解説です。
リセット時のポジションの持ち直し
トラリピCFD・くりっく株365は、15か月ごとにポジションがリセット・全決済されるため、定期的に次年度の商品に乗り換えが必要になります。


含み損の買いポジションも、いったん決済しなければなりません。
含み損を将来の利益に変えていく通常のトラリピとは勝手が違うので、乗り換えルールを決めておきます。
今回の記事の、買い3口ホールド・売り3口リピートのブロック運用の場合、乗り換え時にレートがブロックを上抜けしている場合は含み益なので全決済で問題なし。
乗り換え時に含み損のあるブロックは、買いポジションを全て決済して同量の買いポジションを次年度の商品に買い換え。そのままホールドするだけです。
一旦損出しをする形になりますが、次年度以降に元の価格に戻ってから決済して取り返します。
ブロックを下抜けしているなら売りポジションは持っていないので、売りは旧年度の注文を取り消して、新年度の同じ価格帯に発注しなおします。


リセット時に含み損になっている買いポジションを、まとめて次年度の商品に持ち直すだけです。
下の価格で買い直した買いポジションを、次年度で元の価格に戻る前に手放してしまうと、それはただの損切りと変わらないのでNG。
前年度の価格以上になってから、買いポジションは決済してください。



前年の購入価格を忘れているかもしれないだろ!
そこで役に立つのが、旧年度と同じ価格帯に売りトラップを発注し直しておいた行為。
前年度と同様に、売り3口のブロックを上抜けしたら、買いを3口だけ決済。売りも3口決済です。


前年度の大きな下落から回復してきた場合、買いポジションの利確も大きくなっていると思いますが、大部分は前年度に損切りした分が戻ってきているだけ。
口座から引き出して使っていいいのは、売りリピートの利益と、ブロック上抜け時の12,000円だけです。
3年目も、それを繰り返すだけですね。



口座から引き出せる分のお金がわかりやすいね!
リセットの時期が近づいたら、
① 含み損の買いポジションは次年度の商品に買い直してホールド。
② 売りポジションは同じ価格に発注し直し。
➂ 売りポジションが3口貯まったら買いポジション3口と共に決済すれば12,000円の利益。
④ それまでに売りリピート益も狙える。
買いポジションの乗り換え以外はやることが変わっていないのがいいですね。
少し話は逸れますが、するどい方はここで気付いたと思います。
次年度乗り換えを計画に含めた買いトラリピ計画を立てる場合、乗り換え後のポジションが元の価格に戻るまで資金が拘束される事実。
長期にわたり株価の停滞が起きる可能性もあります。
余剰資金・自己責任の言葉に隠れてしまいますが、いま自分がナスダックトラリピに投入しようとしている資金は、長期間拘束されてもいい資金で、かつ自分のリスク許容度に対して適切な金額なのか。
一度に設定をまとめて発注しても良いものなのか。振り分ける予算は最小にするべきではないか。


それを見極める余裕を生むためにも、私は、10万円ずつのブロック形式の投入を実行しようと思います。
トラリピCFD・NASDAQトラリピまとめ


10万円・1ブロックのメリットは以下の通り。
・単純な指数の上昇でも利益が出る
・価格下落・揉みあい時には売りリピートで利益が出る
・10万円ずつ、様子を見ながら資金を投入できる
・長期の上昇を見込む株価指数+ブロック予算の使い回しの相性がいい
・決済益は出金しても大丈夫
・リセット後の方針も決まっている
リピート売買に慣れる意味でも、10万円のブロック運用は魅力的だと思います。



10万円・買い3ホールド・売り3リピート
運用を開始するためには、
① トラリピCFDの口座を開設
② 1ブロック当たり10万円(以上)を入金
➂ アプリで成行買い3口を注文




④ 新規注文・右上のバーで「リピートイフダン注文」を選択
現在値から200ポイント・400ポイント・600ポイント上に売りトラップを発注
(利確幅は600・400・200)




⑤ 注文一覧でトラップが3つあれば成功


⑥ 後はリピートを待つだけ!上抜けブロックは決済してもいい!
指数の上昇とリピート益を同時に取れると楽しいですね。




口座開設
手数料節約のため、ひまわり証券での手動リピートも検討
また、自動売買ではなく、イフダン注文を一回ずつ自分で発注するいわゆる「手動トラリピ」に慣れている方は、手数料が約半分になる「ひまわり証券」での運用も検討対象になると思います。


今回の設定で、約10か月の運用で取られた手数料はおよそ9,000円。
金利相当額はどの業者でも変わりませんが、手数料は各社異なります。
NASDAQ100の1口あたりの手数料はマネスク33円ひまわり15円と大幅な違いがあるため、2023年9月以降、新シーズンのリピートは自動売買に任せずひまわり証券で手動で行う予定です。
2023年9月からの新シーズンに備えて、1ブロック分のお金を入れておこうと思います。
手数料半分(記事作成時)は大きいですね。
ひまわり証券での設定記事はこちらの記事になります。
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