先に結論!
そんな記事です。
0.1円毎に売り買いの両建てトラップを敷くだけの簡単作業。はじめての代用有価証券FXに最適です。
気になるところに目次で飛んでください。
なぜDMMFXを利用するか
1万通貨からのFX運用で、両建て時には売り買い両方の証拠金がかかるDMM FX は、イマイチ使い勝手が悪かったのですが、2021年になって状況が大きく動きました。
持っている株をFXの証拠金として使える「株券担保サービス」の開始と、メキシコペソ円の取り扱い開始です。
DMM 株券担保サービス
代用有価証券FXについて詳しく知りたい方はこちらの記事
売る予定のない株をFXの証拠金として預け入れ、その証拠金で高金利通貨・メキシコペソ円の運用を行えば、株の配当とスワップ益の二重取りで、資金効率が劇的に高くなります。
DMM FX のスワップを確認してみると、記事更新時(2021年4月27日)現在、メキシコペソ円1万通貨のスワップは、1日当たり買い6円、売り-9円と、代用有価証券制度を使える業者の中では有利な方です。DMM公式のスワップカレンダーで必ずご確認ください。
今回の記事では、株からの配当・スワップに加え、リピート売買(手動)による利益も手に入れるため、メキシコペソ円の両建てトラップ法を紹介します。
DMMFXは1万通貨からのFX運用で、さらに両建て取引の場合は売り買い両方の証拠金がかかりますが、メキシコペソ円なら1万通貨当たりの証拠金が2000円台と、両建てであっても複数のトラップを仕掛けることが可能です。
ドル円だと1万通貨で4万円くらいの証拠金がかかってしまうよ!
どのようにトラップを敷くか
一番気になるのが、予算・トラップ幅・利確幅。
結論から先に言うと予算は15万円。
0.1円毎に最大で買い16本、売り15本のトラップを敷きます。
買いはホールド、売りはリピートで、ペソが下がるほど売りの利確幅を広くしています。
DMM FX はポジションを解消せずにスワップポイントのみの受け取りが可能なため、買いはポジションはホールドして受け取ったスワップで株を購入して再投資。
売りポジションは手動でリピートさせてリピート益で株を購入して再投資。
買いと売り、両方で得た利益でさらに株を購入する作戦です。
高金利通貨は基本的に下落するだろ!あとレンジ下部の利確幅が非常識。
その通りです。
両建てリピートは利確の回数も多く、最初は儲かっているような気になってしまいます。
しかし一方的に相場が下落すると、売りポジションがすべて決済され、含み損の買いポジションだけが残って、買いリピートのみの運用とほとんど変わらない状態になります。
長期的に下落し続けているメキシコペソとは相性が悪いのでは。
この問題にも対処しつつ、詳細を解説していきます。
最初に用意するのは10万円分のETFと5万円の現金
最初の予算は15万円とします。
DMM FX の口座を開設し、15万円を入金。DMMFXアプリをダウンロード(スマートフォンの場合)
アプリ下の「他サービス簡単申し込み」からDMM株の口座も開設。
「入出金」の画面の「振替入出金」から、DMMFX⇔DMM株の資金移動は素早く可能なので、
株購入に必要な現金だけをDMM株に移動して株を購入。購入してから2営業日後に「株式振替」で株をFX証拠金にできます。
振替可能な時間は月~金の7:00~15:30までなので注意しましょう。土日祝は振替できません。
個人の感想で、特定の銘柄を推奨するわけではありませんが、私は
5万円をiシェアーズ S&P 500 米国株 ETF (1655)
5万円をMAXISナスダック100上場投信 (2631)
5万円は現金のままにしました。
(1655)は米国株に幅広く投資する上場投資信託(ETF)。記事作成時では1口3000円前後で購入可能なため、スワップとリピート益でこまめに購入→代用ができるため、運用のメインになります。
個別株の倒産・急落のリスクを避ける目的もあります。
(2631)は1口1万円前後のETF。この銘柄は成長期待です。
現金の5万円は、株価の急落時のFX証拠金を安定させるためと、スワップ・リピート益がETF1口にやや足りないときに金額調整として使うので残しておきます。
代用有価証券FXは、株価が下落すると差し入れたFX証拠金も評価額が下がって維持率が低下するからね!現金部分は必要!
これで運用の準備は完了です。
メキシコペソを両建てにする意味
メキシコペソを両建てにする理由を解説します。
高金利通貨は長期的には下落するため、買いリピートのみの運用には不安があります。
0.1円毎に10000通貨の買いトラップを敷いた場合、ペソが4.00円まで下がれば含み損は12万円。15本のポジションを建てる時に必要な約3万円の証拠金も加えると15万円の費用がかかります。
代用評価額は株価の70%だし、さらに株の下落とペソの下落が重なれば当初予算の15万円では足りない。
そこで両建てです。ペソが下落するほど、売りトラップの利確幅が広くなっていく両建て。
ペソが上下にリピートせずに、一方的に価値を下げた時でも、売りトラップの徐々に広がっていく利確と大きな含み益で被害額を約半分に軽減。当初の予算内で収まります。
さらに、売りの確定利益で確実に株を追加購入することが出来ます。買った株はFXの証拠金にしましょう。
買いトラップの下落の被害を半分にするためには、買いポジションの量を半分に抑えるのが基本ですが、代用FXではFXの確定利益で株を買い、その成長を期待するので、両建てに意味が生まれます。
ちなみに、買いポジションはホールドしているので、売りポジションをたくさん掴んでからペソが上昇しても損失は出ません。
一度ペソ円が4.00まで下がった後で、5.50まで戻ってきた場合を考えましょう。
買いの含み益と売りの含み損が同額(スプレッド差を除く)だから、レートがいったん下がった後で戻ってきても、上部の売りトラップの利確の分だけ利益が出ます。
買い16枚・売り15枚だとDMMでもスワップ負けじゃないの?
上記の図の場合は売りの利確は2.8万円。記事作成時ではDMM FX のペソ円の売り買いスワップの差は1日3円だから、両建て状態で最大15本立っているポジションは1日45円のスワップ負けを生みます。
売りの利確2.8万円は622日で無くなってしまいますね。売りスワップがアレなせいで65日で2.8万円が消える業者もあります
ただ、これに関してはいくつかの対策が打ってあります。
その1 売りと含み損と買いの含み益がほぼ同量だから全決済で仕切り直してもいい
その2 買い側のスワップだけ抜き出して株が買える
その3 株の成長・配当もある程度期待できる
その4 レンジ上部の売りの利確幅は狭いのでリピートが期待できる
想定レンジの上部にいるときはリピートの多さで利益を得て、レンジ下部ではスワップと広い利確幅で利益を得るんだね!
売りでリピート運用をするのは、スワップポイントが減少した場合の副収入源と考えることもできます。
ここでも、スワップの高さでだけはなく、売り買いのスワップ差が小さいDMM FX が優位となります。
FXの確定利益で株を買い、再投資を加速させる「代用有価証券FX」の効果がフルに発揮できると言えます。
レート最下部の売りトラップの非常識に広い利確幅が説明されていない。「自己責任」という言葉でうやむやにするつもりか。
そんな声も聞こえてきそうなので、こちらも解説します。
メキシコペソがもっと下がったらどうするのか
この記事におけるメキシコペソ円の想定レンジは5.50~4.00。
4.00を下回ってもペソが下げ止まらない場合の運用方針を解説します。
もしも、4.00を下回るようなことがあれば、新たなFXの買いポジションを建てずに、株・ETFに追加投資をします。追加投資額はもう一度15万。
ペソが一方的に下げ続ける場合を想定して、今回の記事の売りトラップの利確幅を図で表します。
想定レンジ上部では狭い利確幅でリピート回数を稼ぐ。
レンジ下部では売りポジションは半分決済されているので、スワップ+徐々に大きくなる利確幅で利益を確保。
想定レンジを下回れば、さらに大きな利確幅の売りトラップが決済されていくから、レンジ外にポジションを置かなくても利益が出る。
来るか来ないか分からない4.00以下にはそもそもポジションを建てない方が資金の節約になるね!
そして、売りの大きな利確と、追加投資の資金で買うのは、株・ETFの方です。ダラダラ下がり続ける可能性のあるペソではありません。
ペソの暴落と共に株価も下がっていたらラッキー。追加投資の15万で安くなっている株を買って代用。株を安値で仕込みつつ、ペソのロスカットも防ぎます。
そして株価の上昇・スワップ・ペソの値戻りによる証拠金回復の全てを狙います。
強欲!
仮にペソの価格が戻らなかったとしても、計16万ペソの買いからは毎日スワップが生まれます。
現状の半分のスワップしかもらえなくなっていたと仮定しても、受取スワップは約年間17520円。購入した計30万円に対する利益としては破格です。
記事作成時で、100株20万円程度で買える高配当で有名なJT(2914)は、年間配当は15000円くらいだよ。
途中で何度か売りトラップがリピートしていたら、もっと運用状況はいいはずです。
ちなみに買いトラップのみでペソ2.40円まで追いかけると含み損は50万円近くになってしまいます。
リピート売買の欠点は、レンジアウトでの資金効率の悪さ。
ズルズル下がるかもしれないペソに回す予算はないから、代用有価証券制度を使って、株・ETFを仕込むついでに助けてやろうというわけです。
株価も下がっているなら、優待株や高配当株も魅力的ですね。
だから、最終的な追加投資の運用方針は以下の通り。
① 最初は15万円の予算で運用。
② ペソが4.00に接近したら追加の15万円の予算で株・ETFを購入して代用、株・ETFを仕込みつつペソを助けます。
計30万円でペソ2.40まで耐えられる試算か。
「代用有価証券FX+高金利通貨」でなければできない運用だと思っていいでしょう。
トラリピだと高金利通貨は不安だけど、これならイケそう!
記事作成時で、代用FXが可能でスワップが優位なのはDMM FX です。
注意点
注意点は以下の通り。
① 売りポジだけ取って戻ってくる可能性
買い指値16本、売り逆指値15本を最初に発注して運用もできますが、スプレッドの関係で、例えば売りの⑤番はポジションを持ったけど買いの⑤番は持たずにレートが上がってしまうという事もあり得ます。
私は予定外のポジションを持つのが嫌なので、新規注文は成行で注文しています。
例えば現在のレートが5.0で、買い⑤・売り⑤までポジションを持っている場合、4.9の買い⑥・売り⑥部分の両建ては、4.9を下回っているのを確認してから成行で確実に両建てします。
その後、売りの決済注文を入れて放置です。決済があれば同じ売り注文を入れ直します。
めんどくさい!と思う人は買い16本・売り15本を発注して決済があった分売りポジだけ再発注でいいと思います。
徐々に利確幅が広くなるので、ペソが下がり始めたらヒマになると思います。
利確幅が狭いところにいる=何度もトラップが決まっておいしい
利確幅が広いところにいる=買いトラップが多めで毎日のスワップがおいしい
いずれにしろ美味しいので問題ないですね。
② 運用開始地点より上昇した場合
最初の1万通貨の買いしか持ってないのにレートが上がり続けた場合、通常のリピート売買だとさらに上に買いトラップを敷きたくなると思いますが、代用FX+高金利通貨では何もしないで下がってくるのを待つのがいいかなと思っています。
極端な話、最初の1万通貨の買いポジションは、記事作成時点で1日10円のスワップポイントが付きます。年間3600円くらい。
株の成長や配当に2%以上のスワップによる上乗せができる点ですでに有利です。
株価が右肩上がりだと決めつけたりはしませんが、(1655)の設定来のパフォーマンスも良好です。
レバレッジをかけたFXじゃなくても十分利益が出るのでは・・・
スワップポイント+株の成長があるのなら、無理にペソの上値を買いトラップで追いかける必要はありませんね。
15万円の予算を用意
↓
現在の値でメキシコペソ1万通貨を成り行き発注
↓
上がれば何もしない。
下がれば0.1円毎に下記のようなトラップ。
深追いもしない。
それだけでいいですね。
高金利通貨の下落が心配でリピート売買に踏み切れない方には興味深い内容だと思います。
まとめ
DMM FX 口座を開設↓
アプリから「DMM株」口座も開設
↓
DMM FX に15万円入金
↓
ペソ円1万通貨建てる(後からでも)
↓
10万円分だけDMM株に移動して株を購入
※銘柄はお好みで
↓
2営業日後にアプリで振替
↓
ペソ円運用開始
↓
買いスワップ+売りリピート益をDMM株に移動
(1655)を1口購入・代用
※銘柄はお好みで
↓
暴落時には追加15万円分をDMM FX に入金
ペソではなく株・ETFを購入して代用
以上です。
意外と簡単!
今回の記事では買いを5.50円開始とした試算ですが、運用を始めたらすぐにペソ円を1万通貨成行で購入し、そこを起点として0.1円幅でトラップを仕掛けてもそんなに予算は変わりません。
ペソ半額まで考慮に入れてるからね。誤差かな。
ちなみに、(1655)を激推ししているわけではなく、1口当たりの金額が安いETFを買い集めて、ある程度まとまったら高配当株や優待株に買い換える作戦もアリだと思っています。
FXの利益の再投資をFXポジションの積み増しで行うと、いつまでもロスカットや追証リスクから逃れられません。現物株・ETFに再投資をすることで、運用資産の中のFX比率が下がっていくのも大きな魅力ですね。
リピート売買の出口戦略も完備だね!
株の配当・成長・スワップ・リピート益・出口戦略。DMMでの代用FX+高金利通貨は、今後の運用方針の大きなターニングポイントになりそうですね。
\代用FX+スワップ有利/
直近レートで大きなリピート益を上げる【ドルカナ3すくみ】とは?
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