所持している株をFXの証拠金として預け入れ、現金を使わずにFX運用ができる「代用有価証券制度」。
含み損を抱えながら細かい利確の繰り返しで利益を上げるFXのリピート売買との相性が良く、お気に入りの運用法です。
今回の記事では、代用有価証券FXで生まれた利益の再投資法についての提案です。
個人の感想です
気になるところに目次で飛んでください。
株式部門の利益が100万円を突破
毎月の運用報告では、「株式部門」とその株式を代用してFX運用を行う「FX部門」の収支を公開しています。
ブログ開設から約1年半、ようやく株式部門の収支が100万円を突破しました。
1年程度で調子に乗るなよこの野郎!
アレか?ここぞとばかりに月利をアピールすんのか?
特に成績の良かった個別株があるわけでもなく、ユーロ売り手動トラリピの利益でS&P500ETF(1655)の購入を続けていたことが大きな利益につながりました。
年間で期待できる株の配当金も10万円近くになり、現金でFX運用をするよりも資金効率は上がっているようです。
スマホアプリ「配当管理」より
株の下落リスクはありますが、為替が動かなくても毎年約10万円(税引き前)の配当が入るため、徐々に証拠金が厚くなっていき、他社と比較したわずかなスプレッドの違いや、スワップの逆転にも対抗できます。
長期的にみれば相当の金額。
今のところ、代用株30万円につきユーロ売り1万通貨までがマイルールです。
この利益の使い道、代用有価証券FXの利益の再投資方法について考えてみようと思います。
ガード性能アップの債権ETF(1677)他
私は株式部門の利益100万円で、
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型 (1677)を購入しました。
世界各国の国債に幅広く分散投資する銘柄です。
毎月分配(タコ足配当ではない)が面白そうだったのもありますが、これは10口50万円程度からの購入になるため、予算が少ないうちは買いづらいところもあります。
そこで、10口1万円程度で買える
NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上 (2511)
またはauカブコムならPontaポイントを使って購入できて、信託報酬も低い投資信託
eMAXIS Slim 先進国債権インデックス
も検討対象にしています。
なんで。
代用FXは為替と株のリスクをダブルで負うため、そのカバーを優先すべきだからです。
注目するのは、債権の値動きの小ささ。
(1677)過去チャート
株式ほど大きな値動きがないので、代用FX証拠金の維持率を安定させます。
じゃあ債権じゃなくて現金で持ってろよ!
全くその通りですが、海外債権を持つのはもう一つ目的があります。
攻撃力アップの債権ETF
上記の債権ETF(1677)(2511)、
もしくは投資信託eMAXIS Slim 先進国債権インデックスは、為替ヘッジのない銘柄です。
下の資料はNEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(2511)の運用実績と資産内容です。
引用元
M1142511.pdf (nomura-am.co.jp)
世界各国の国債に幅広く分散投資をしていて、通貨別配分は米ドル・ユーロが約4割ずつ。
値動きの緩やかな債権の性質に加え、円安時に為替差益が乗るため、代用FXでメイン運用しているユーロ円売りの弱点であるユーロの高騰から資産をガードします。
それが攻撃力アップにつながるのか?
繋がります。
先ほど、代用FXの利益100万円の源は、コロナショックの株価の下落時にユーロ売り手動トラリピの利益で購入したS&P500ETF(1655)によるものだと書きました。
株価が連日下がり続ける中で、ユーロ売りのリピート益で出てきた現金を毎日投入。それが値を戻して利益が出ました。
ただ、これは円高と株安が同時に起こっていたから成立したことで、将来も通用するとは限りません。
過去の傾向を参考にした、円安と株安が同時に起これば破綻するガバガバ理論です。
値動きが緩やかで円安に強い外国債券ETFを代用の銘柄に組み込むことで、
株価暴落時の証拠金の減少を抑えつつ、
円高ならFXリピート益で株を買い、
円安なら債権を売却しながら株を買うという2面作戦が取れます。
債権自体で利益を出そうとしているのではなく、株価下落時に確実に株を買うための資金にするのか!
例えば、毎月2万円の積み立て投資では、暴落時に買える株も2万円分だけになってしまう。
大きく値崩れしたときに株を購入する資金と、購入する量の基準を設けるための債権投資です。
ユーロ円手動トラリピのリピート益と、売却した債権の価格の分だけ株を買うんだね!それなら追加入金は考えなくていい!
以上の理由から、株式部門の利益100万円を、私は海外債券ETFの購入に回しました。
さらなる効果を確認しましょう。
FX比率を下げる出口戦略
代用FXの再投資先を株・ETF・債券に向けることで、毎年の配当が徐々に上がってくるばかりでなく、運用資産に占めるFXの割合が低くなってきます。
これも個人の感想ですが、トラリピは含み損前提の手法。
いま、私のユーロ売り手動トラリピの含み損は100万円近くあります。
ドン引き!
トラリピ型の運用で、トラップを追加する形での追加投資を考えた場合、運用資産が5倍になれば含み損も5倍の500万円になる可能性も捨てきれません。
FXでの含み損500万円は運用する上でかなりのストレスになるのではないかと考えていて、利益の再投資先をリスクの低めのものに振り分けるのは気持ちの面でも有効だと思います。
実際、2020年はコロナショック時での株の含み損100万円と、ショック後のユーロの急騰でFXの含み損100万円の両方を経験しましたが、ストレスが全く違いました。
株のほうが気楽です。追証がないから。
さらに、FXリピート益の株・ETFへの再投資により、資産の中でのFX比率が低くなってくると、トラリピの出口戦略として、含み損の大きい株・ETFの銘柄から優先して売却⇒そのお金でFXポジションを全決済。優良な株だけを手元に残すという手段が取れます。
おそらく判断力が低下しているだろう20・30年後に、FXの口座管理を誰かに任すのは違うと思います(個人の感想)が、株なら誰かに託せるかも知れませんね。
株は生前贈与もできるね!
徐々に運用を株の方に傾けていけるという点でも、私は代用有価証券FXに期待をしています。
まとめ
代用有価証券FX運用法まとめ
auカブコムFX ・マネーパートナーズ で株・ETF・投資信託を買う
↓
代用する
↓
ユーロ売りの手動トラリピを始める
↓
リピート益で株・ETFを買う
↓
債権ETFも混ぜてみる
↓
株が暴落したら円高ならリピート益・円安なら債権を売却して株を買う
↓
株価が戻ってくるのを待つ
↓
資産の中のFX比率が下がってくる
↓
安定運用
20年程度の長期運用に耐えるような方針で代用有価証券FXを楽しみたいと思います。
代用有価証券FXの記事から、数名の方がauカブコムFX の口座開設をして下さいました。ありがとうございます。
投資は自己責任ですが、自分の記事がブログをご覧の方々の資産運用に少なからず影響を及ぼしているという点を肝に銘じ、短期間の利回りに振り回されない慎重な記事を書いて参りますので、これからもよろしくお願い致します。
代用FXにおススメなのはauカブコム証券!投資信託も代用できる!
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