２０１４年、初めてのFXで１００万円の大損をした時の体験談です。
やっと来た！
FX初心者や、直近の値動きが小さいからと、ポジションを大きくしてしまっている人への注意喚起です。何円レートが動けば評価損が何円になるか、計算しながらトレードしていますか？
人の失敗談は興奮する！
おやつ取ってくるからちょっと待って。
証拠画像
まずは証拠画像から。
上の計算表から分かるのは、１０月にトレードを開始し、１１月に１００万円大損している事実です。
速いな！
１０月の最安値１ドル１０５円が、１１月の終わりには１１８円になっているという、驚きのタイミングで参戦しました。
億万長者だ！
２か月で１３円幅！
・・・売りトラリピで参戦しました。
樹液を舐めて暮らしています・・・
ダサい！アライグマがタヌキに変わるくらいダサい！
ちなみに２０１４年はドル円の最安値が２月の約100.7円、最高値は１２月の121.8円と、激動の年です。
１年で２０円幅！
１００万損した言い訳にはならないけどね。
何が起こったのか、まとめていこうと思います。
次々と自分で立てるフラグ
FX自動売買・トラリピの手法に興味を持ち、２０１４年１０月の始めからトレードを始めました。
最初は、ドル円取引の最小単位１０００通貨を、０．２円幅の売りトラリピで設定。
何で売りだったの？
・・・前月の始値と比べて、５円も上がっていたから。
薄い根拠だね。長期運用のつもりなら、直近の高値圏・安値圏っていう意識は何の役にも立たないよね。
0.2円幅の理由は？
今はトラリピに手数料は無いようですが、当時はトラリピにはスプレッドの他に手数料がありました。
そして、「せま割」という、利確幅を0.2円より狭くすると手数料が安くなるサービスがありました。（現在はありません。）
手数料が安い→お得！という単純思考で利確幅は0.2円に決定。
隙間なく注文を入れないと損した気分になってしまうのがトラリピの悪いところで、利確幅0.2円に釣られて、トラップ幅まで0.2円にしてしまいました。
ところで、一定間隔ごとに自動でポジションを持つトラリピは、
① トラップ幅が狭いと、
② トラップの本数が多くなり、
③ たくさん証拠金もかかり、
④ リスクも増えます。
「せま割」サービスが罠のような気がしてきたんですが。
気のせいです。利確幅は0.2円が手数料的にお得だったけど、トラップの本数を増やせとはトラリピ公式は一言も言ってません。
くっ・・・！
調子に乗る初心者
１０月の始値は１０９円、そこから１０５円に進んだため、最初は売りトラリピが次々と決まっていました。
１０００通貨で0.2円幅だから、２００円の利確が次々と。トラップ幅が狭いから、自動注文がどんどん成立します。
一日の利確の目標金額を決めたりしてしまいました！
意味不明だよね。値動きは毎日激しいわけではないから。
ここで調子に乗り、注文単位を１０００通貨から２０００通貨に増やしてしまいます。
リピート一回当たりの利益は２００円から４００円に増えました。
これは今考えれば重大な判断ミスです。
FXは証拠金と評価損の管理が重要。生き残ることが最優先であって、利益の拡大は後回しのハズです。
１回当たりの利益を２００円から４００円にするために、予測される巨大な含み損まで２倍にしてしまった。
繰り返しますが、重大な判断ミスです。リスクを増やさずに利益を２倍にして楽しみたいなら、ポジションの量は増やさずに、利確幅を0.2円から0.4円にする方法でよかった。
トラリピで利確幅が狭いのは感心できません。
0.2円で取引させようとする「せま割」が地味に響いてる気がするんですが。
人のせいにしてはダメです。
とにかく、初心者が２０００通貨・0.2円幅の売りトラリピを設定しました。
異次元から黒田がフラグを回収しにくる
利益が出ているので、自分の読みが正しいと勘違いした初心者トレーダー。
そこに、１０月３１日、日銀が量的緩和の拡大を発表。
（量的緩和とは、ざっくりいうと市場に流れるお金の量を増やすことをいいます。お金の供給量が増えるなら、相対的にお金の価値は低くなります。）
かっこの中の方が難しいんですけど。
大きな株高・円安を引き起こしたため、２０１３年から続いていた「異次元の金融緩和」の流れの中の、黒田バズーカ第２弾とか、サプライズ追加緩和と言われています。
急激な円安が進み、１か月であっという間にドル円は１０５円～１１８円、１３円の円安。
異次元からのバズーカが初心者に直撃してサプライズしたわけだね！
・・・・
２００８年の１０月、リーマンショック時の円高は１か月に１５円程度だったから、逆リーマンショックを体験したわけだね！FX開始１か月で！
・・・・
１３円の円安を、売りトラリピ２０００通貨で0.2円幅で埋め尽くすと、評価損だけで８４万５０００円。ポジションを建てるために必要な証拠金は約５８万円。
落ち着いた判断はできない・・・！１か月の給料を軽く超えるから！
トラリピは長期投資だ、含み損は未来の利益だと、どこかで聞いたようなセリフを吐きながら、あまりに急激に円安が進むから、買いトラリピも追加して逃げ場がなくなってしまい、評価損が１００万円を超えた所で耐えられずに損切り。１００万円の損失が確定しました。
記事リライト時点でのドル円は１０４円。ほとんど元に戻ってます。あの時損切りしてなかったら・・・というのは仮定の話です。損切りの後、数か月でドル円は１２５円を超えました。そこまでついて行った場合の損失は２００万円。結局耐えられる予算ではありませんでした。
こわい・・・
まとめ
トラリピで大損を回避するには、
① 広いトラップ幅
② むやみに注文数を増やさない
③ トラップ幅を狭くするのではなく、利確幅を広くとる
この３点だと思います。
③、利確幅を広くとって、のんびりトレードに慣れるのが一番いい！トラップに引っかからなかった時の「トラリピの機会損失」なんて評価損に比べたら微々たるもの！そんな考えは捨てよう！
トラリピじゃなくても、ナンピンでポジションを増やしてしまうトレード手法の場合、考え方は一緒だ！
動かない為替相場に待ちきれずに、ポジションや注文数量を増やすのは、やめた方がいいんじゃないかな、というお話でした。
余剰資金という言葉自体がナゾ。無くなっていい金などない。
トラリピをはじめる人に注意をしておきたいのですが、口座に２００万入金されているから、２００万円の予算でトラップを仕掛けようなどと思わないこと。
ロスカット前に含み損で心のほうが折れてしまうかもしれないから。
運用中のストレスに耐えきれずに全決済したほうが楽に思えてくるから。
そもそもトラリピはオススメの運用手法なのか？
他人の手法は参考程度に。
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